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英単語暗記の基本

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「英単語を覚えても、その翌日には8割ぐらい忘れてしまう」

「英単語帳に手を付けても長続きせず、英単語帳の数だけが増える」

この記事はそんな悩みを持つ方のために執筆しています。

こんにちは、英検1級&TOEIC900ホルダーのザトーです。

英単語を覚えるのって大変ですよね。

私も英検1級の勉強を始めたときに、膨大な量の英単語を覚える必要があり、非常に苦しみました。

あまりにも覚えられないので、いろんな本やブログを読んで科学的な勉強法を研究して、自分でも試行錯誤した結果、今では自分なりの覚え方を確立しています。

みなさんの悩みを少しでも軽くするために、英単語の暗記方法をシェアしたいと思います。

何で英単語を覚えられないのか?

まず、結論から申し上げますと、英単語が覚えられない主要因は2つあります。

  1. そもそも英単語を覚えようとしていない
  2. 復習を怠り、定着できていない

順番にご説明します。

①そもそも英単語を覚えようとしていない

「いやいや、覚えようとしているよ!」と思う方もいらっしゃると思いますが、これは本当にありがちな失敗例です。

次の3つの質問を見て、少しでも耳がいたいと思われた方は、この傾向があります。

英単語帳を読むだけになっていませんか?

英単語は、単語帳が覚えさせてくれるものだと思っていませんか?

覚えたかどうかの確認をしていますか?

英単語を全く苦労せずに覚えることは不可能です。

魔法の杖はどこにもありません。

具体的な覚えるための方法論は別途書きますが、「覚えようとすること」が、ある意味一番大事です。

②復習を怠り、定着できていない

ヒトは忘れる生き物なので、

こればっかりは仕方ありません。

どのように記憶を定着させれば良いか、次項に詳しく書きます。

英単語の暗記は重ね塗りである

まず、英単語の暗記は「覚えた/覚えていない」 で白黒つけられるものではありません。

言ってみれば、0~100%の濃淡がありです。

例えば、appleという単語は、誰でも見た瞬間に、日本語に変換しなくてもわかりますよね。これが100%です。

次に、anorexiaという単語は見たことすらない方が多いと思います。これが0%です。※この単語の意味は「拒食症」で英検1級対策で覚えるレベルです。

それでは、industriousはどうでしょう?

大学受験レベルの単語ですが、うろ覚えな方も多いんじゃないかなぁと思います。

「見たことはあるんだけどな~」「ちょっと自信がないけど…」となるレベル、そのレベル感によって40%の方もいれば、90%の方もいるでしょう。

※ちなみに、「industrial:産業の」と混同しやすい「industrious:勤勉な」です。

未知の単語がいきなり100%になることは、たま~~にありますが、非常にまれです。

100%になったと思っても、次の日には忘れて10%ぐらいになることもあると思います。

何ですぐ忘れるんだろう、と悩むと思いますが、そういうものです。

何度も!しつこく!単語と接する他ありません。

ある本には、「100周ぐらいしないと覚えられない」とありましたが、それも一理あると思います。

言ってみれば、英単語の暗記はペンキを塗るイメージではなく、水彩絵具を何回も何回も塗り重ねて、色を徐々に濃くするイメージを持って頂けると良いかなと思います。

記憶のメンテナンスが大事

英単語の習得とは、水彩絵具を塗り重ねるようなものであることをお話ししました。

あんまり抽象的な話ばかり書いても仕方ないので、具体的な勉強法についてお話ししましょう。

大切なことは、忘れることを前提とする学習計画を立てることです。

例えば、2,000単語掲載された英単語帳を覚えるとしましょう。

1日50単語ずつ覚えますと、簡単な計算で40日かかりますね。

1~50、51~100、………、1951~2000と順番に覚えることを想定します。

それでは41日目に1日目に覚えた50単語の復習をすると、どうなっているでしょう?

おそらく、9割近く忘れています。

つまり、ほとんどふりだしからスタートです。

この方式ですと、かなり効率が悪いですし、モチベーション維持が出来ません。

記事を効率的に定着させるには、短いペースでぐるぐる復習を回すことが有効です。

先ほどの例であれば、2,000語の英単語帳を200個ずつ、10のブロックに区切ると復習がしやすいでしょう。

1つのブロックにつき1週間かける計画として、

まず、4日間で50単語ずつ新規で覚えて、残り3日間で、200単語を3周復習する、とすれば、効率的に覚えることが出来ます。

単語帳不要論は大嘘である

「長文を読むなかで、辞書で引くことで英単語を覚えるべきだ。単語帳は邪道だ。」とおっしゃる方がたまにいますが、はっきり言って間違いです。

優先して覚えるべき単語と、知らなくても良い単語がプロの目で分別されている単語帳を使わない理由はありません。

例えば、洋書を読んでいると無数の知らない単語に出会いますが、その中にはTOEIC900点ホルダーでも知らないレベルの単語がたくさん混ざっています。

もしもあなたがTOEICで500点を目指すレベルなら、その単語を覚えるよりも、もっと他に優先して覚えるべき単語があるはずです。

同じ労力を使うなら「試験に出ないハイレベルな単語」よりも「試験に良く出る簡単な単語」を覚えた方が合理的です。

また、「試験に良く出る簡単な単語」は、洋書や海外ドラマ、日常英会話での「登場頻度」が「試験に出ないハイレベルな単語」よりも遥かに高いです。

※日本語でも、日常会話では簡単な語彙の方が好まれますよね?それと一緒です。

つまり、単語帳を使って、「試験に良く出る簡単な単語」を覚えきってしまうことをオススメします。

英単語を覚えるなら圧倒的に電子ツールが良い

勉強の基本 「作業」と「勉強」の違いの記事に書いたように、知っている英単語を確認するのは作業なので、知らない英単語を覚えることに集中すべきです。

効率を追求するなら、覚えた単語は数ヵ月に1回記憶のメンテナンスとして目を通す、まだ覚えてない単語は毎日覚えようとする、のように濃淡をつけるべきでしょう。

さて、誰もが1度は作ったであろうアナログな単語カードでそのように、復習のサイクルを意識した勉強をしようとすると、覚えた単語をリングから外す作業が必要になりますよね?これは時間のムダです。

そもそも、単語カードの作成も時間のムダで、どうしても作る必要があるにしても、PCでタイピングで作った方が圧倒的に速いです。

そのため、私がツールとしてオススメするのはabceedとAnkiです。

私の中の結論として、abceed内で書籍を買えるものはabceedで、

そうでないものはAnkiで覚えるようにしています。

なぜなら、Ankiで覚えるときにはエクセルで単語カードに相当する「データベース」を手打ち作成する必要がありまして、この作業が手間です。

Abceedであれば、一旦参考書をアプリ上で購入してしまえば、「電子単語帳」になりますので、データベースを作る必要がありません。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事が皆さんの英単語暗記の助けになれば幸いです。

TOEICの勉強法の記事はこちら⇒TOEIC L&Rの勉強法