模擬面接の意義
私の英検1級のスピーキングの戦略は、以下の3本柱から成ります。
- コンテンツブロック(手札)の暗記
- 手札の切り方の準備
- 実践演習
この戦略の詳細は当ブログの英検1級 2次試験面接(スピーキング)の勉強法・使用した参考書をご覧ください。
当ブログでは、事前に暗記するネタを手札とし、手札の切り方を過去問で研究する戦略を推奨しています。
この戦略を用いると、2分間のスピーチは問題なくできるようになるでしょう。
英検1級の2次試験で一番よくある不合格パターンは「話せるトピックスが1つもなく、まともなスピーチが出来ない」だと思われるので(私もこれで1回惨敗しました)、これて第一関門はクリアした状態になります。
しかしながら、配点の1/4を占める「質疑応答」は対策出来ないので、模擬面接で練習する必要があります。
普段から日常的に英会話をされている方であれば問題ないでしょうが、スピーキングに苦手意識がある方は対策した方が良いです。
私は2次試験対策にオンライン英会話の「バリューイングリッシュ」を使い、非常に大きな効果がありましたので、その紹介をします。
※当ブログはアフィリエイトプログラムに参加していますが、教材の無償提供などは受けず、公平な目線で記事を書いています。
バリューイングリッシュを推す理由
世の中にはオンライン英会話が山ほどあります。
国内だけでも100社以上あるんじゃないでしょうか?
DMM、レアジョブ、ネイティブキャンプ等々、超大手もたくさんあります。
そんな中で、私がなぜ英検1級対策に「バリューイングリッシュ」を推すのか?
その理由をご説明します。
英検1級の面接を完全再現した練習が出来る
この記事を読む方にとっては今更だと思いますが、英検1級の面接は以下のような試験です。
- 簡単な日常会話
- 1分間の準備時間で5個のトピックスの中から1個選び、スピーチの準備をする
- 2分間のスピーチを行う
- スピーチ内容について4分間の質疑応答
これの模擬練習を普通のオンライン英会話でやろうとすると、試験形式を理解してもらうことから始めなくてはいけません。
貴重なレッスン時間を試験形式の説明に使うのは時間がもったいないと思うので、あまりおすすめしません。
バリューイングリッシュでは、何も言わなくとも英検1級スピーキングの試験形式で練習することが出来ますので、非常に合理的です。
また、仮に試験形式を理解してもらったとしても、英検1級の採点基準を知らない先生に教えてもらうのは怖いと思います。
例えば、スピーチには難易度の高い単語(具体的にはパス単英検1級に出てくるレベルの単語)を入れることが高得点を取るために必要ですが、普通のオンライン英会話の講師ではそんな採点基準を知らないので、フィードバックを受けることが出来ないでしょう。
その点、バリューイングリッシュの先生方は採点基準を理解しているので、「この単語はこの単語に言い換えた方が良い」といったフィードバックを受けることが出来ます。
講師が英検1級スピーキングのトピックスに対応できる
英検1級では、環境問題、文化、国際問題、技術など、幅広い分野から出題されるので、「講師に要求されるスキルと知識のレベル」が非常に高いです。
例えばの話ですが、外国人相手に日本語の講師をしたとして、「海洋探索にコストをかけるべきか?」、「投票義務化は推進すべきか?」のような専門知識が必要なトピックスのスピーチに対して適切な指導が出来るでしょうか?
正直に申し上げて、私はできる自信が全くないです。(私は林修さんや池上彰さんではないので・・。)
いわゆる「日常英会話」や「ビジネス英会話」とは全く異なるスキルと知識が講師に求められます。
私は合計10回のレッスンを受けまして、バリューイングリッシュの先生とは、芸術、環境問題、食料問題、インターネットなどの幅広いトピックスに対してディスカッションしましたが、全てのトピックスについて、私の主張に対するフィードバックや、「こんな視点で語ることもできるよ」というアドバイスをいただきました。
「講師のスキル向上」に情熱を注ぎ、コストをしっかりと費やしている証拠だと思うので、サラリーマン目線で素直に感服しました。
レッスン価格が非常に安い
お高いんでしょう?と思われる方もいるかもしれませんが、普通に安いです。
25分のレッスン×5回で5,980円です(’22/8現在)
英検の試験直前に予約すると+2,000円で7980円になります。
サラリーマンの感覚だと、「プロ」に仕事をお願いするときは時間単価で8,000円ぐらい支払うイメージなので、圧倒的に安いです。
※こんなに安くていいのか?という具合。
バリューイングリッシュの正直なレビュー
受講環境
Skypeさえインストールできる方なら、設定等で困ることはないかと思います。
私は「オンライン英会話」自体が初めてでしたが、SkypeをPCにインストールして、コールが来るのを待つだけ、非常に簡単です。
ハード的にはwebカメラとマイクが必要です。
スマートフォンでも出来なくはないですが、チャットボックスが使いにくいので、PCを使った方が良いと思います。
役立ち度
結論、非常に役立ちました。
私が試験で役立ったポイントを書きます。
試験形式に慣れることができる
私のバリューイングリッシュの初回の模擬面接は、緊張もしていて、スピーチも全然しゃべれず、質疑応答でも何回も聞き返し、「ズタボロ」でした。
※スコアで言えば、オール3/10になるレベル。
ぶっつけ本番で試験に臨むと、緊張で本来の力が出せないことは良くあることだと思います。
ある程度の緊張感を持って何度も模擬面接を受けることで、本番で緊張しにくくなります。
また、同一形式で模擬面接行うことで、トピックス選び&スピーチ準備の1分間の時間感覚、スピーチの2分間の時間間隔に慣れることが出来ます。
採点基準を知ることが出来る
最初のレッスンのときに、ざっくりとした採点基準を教えてもらえます。
時間は○○秒ショートで減点・・などなど、勉強になりました。
練習用のトピックスが手に入る
レッスンで使われるトピックスは「本番の過去問」から抜粋されています。
5回レッスンを受けると5×5=25のトピックスを入手することが出来ます。
レッスンで自分が選択したトピックス以外も、スピーチできるようにすることで本番に役立ちます。
使える英語表現の引き出しが増える
例えば、レッスンで2分をわずかにオーバーしたときに、「結論をこの表現にして時間を縮めればいいよ」といったフィードバックをもらいました。
このときに教えてもらった「短く結論を述べるテンプレ」は試験の本番でも活用出来ました。
自分で用意した原稿の冗長な表現を、簡潔に言い換えた表現など、バリューイングリッシュでの指摘を通じて、原稿の完成度が上がりました。
質疑応答で聞かれることと、答え方がわかる
模擬面接の質疑応答では、選んだトピックスについて試験本番で聞かれそうな事柄を聞かれます。
私は質問に対して「Yes/No」をはっきりさせずにダラダラ話しがちな癖がありましたが、「まずは賛成/反対を明確にするべき」とフィードバックをもらえたので良かったです。
先生のホスピタリティ
これは、非常に大満足でした。
前述したように初回のレッスンで「ズタボロ」だったときも、「良くあることよ」と優しく指導してくれました。
また、自信があるトピックスでうまく理由を話せたときは、大げさなぐらいほめてくれました。
「優しく受け止めてくれる」、「良くほめてくれる」先生のホスピタリティには大いに助けられました。
※合格報告をしたときに非常に喜んでくれたのも、非常に感動しましたね。
バリューイングリッシュを受けるタイミング
私の戦略では、「コンテンツブロック」を半分ぐらい覚えた段階で受けると良いです。
後回しにするよりは、「全部は完全に覚えきっていない」ぐらいのタイミングでレッスンを受けて、一度、「悔しい思い」をした方が良いと思います。
原稿の定着度が低いのか?質疑応答が弱いのか?弱点を知るためにも、試験の3週間前に最低でも一回目を受けるべきだと思います。
それに、超直前期だと予約するのに苦労しますので、直前期よりも早目から受け始めるのがオススメです。
他のオンライン英会話を受ける必要があるか?
他の方の合格体験記を見ていると、他のオンライン英会話を併用された方もいます。
しかし、個人的には不要でした。
他のオンライン英会話を受けるぐらいなら、多少のコストがかかっても、バリューイングリッシュを高頻度で受けた方が良いと思います。
ネタを暗唱するのに結構な時間が必要なので、「何となくの英会話」に時間を割くよりも、「ネタの暗唱」や「音読」に時間を費やした方が良いと個人的には思います。
今回ご紹介したバリューイングリッシュは英検1級の2次試験対策として非常にオススメですので、2次試験を受ける方は是非、受講を検討してください。
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