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【画像解説】アプリ「abceed」を使ったDUO3.0の学習法【もう紙には戻れない】

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こんにちは、TOEIC965点、英検1級ホルダーのザトーです。

当ブログで何度か紹介していますDUO3.0は重要単語と重要熟語が560本の例文に濃縮されているので超時短でボキャビルを行うことができる「神書」です。

大学受験、英検、TOEICなど、全試験に役に立つ基礎的な語彙力が身に付きます。

私の昔話をしますと、当時のセンター試験の英語で、私は高二の1月で100/200程度の英語力でしたが、DUO3.0だけをやり込んで春のマーク模試では150/200まで伸ばし、(過去問演習等をしっかりやった上で)センター試験本番では188/200まで伸ばすことができました。

大学受験にそれなりに成功したのは「DUO3.0」のおかげと言っても過言ではなく、大学受験結果は就活結果にも響きますので「人生を変えた一冊」と言っても言い過ぎではないでしょう。

私の棺桶の中に入るのが内定している一冊です。

さらに、最近ではiPhone(iOS)とandroidに対応した学習アプリ「abceed」対応という大変化(sea change)により、超強化され、「神の中の神」もしくは「ハバタクカミ」になりました。

コスパ面での詳細は前記事に書いております。↓

このアプリ版の登場で「もはやabceed版を使わない理由がない」ので大学受験生を含め、多くの人がabceedでDUO3.0を使い始めていると思います。

しかしながら、abceedは主にTOEIC学習者(メイン層は社会人や就活中の大学生)の間で使われてきたアプリなので、「インストールしてDUO3.0を購入したけど、どうやって使えばいいんだろう?」とお悩みの方も多いと思います。

「abceed」を使い込んでTOEIC965点や英検1級を取得してきた、私の細かいノウハウをお伝えすることで皆さんの手助けになればと思い、こちらの記事を執筆しております。

なお、こちらの記事は、以前書いた紙版の使用を想定した記事を、abceed版を使うことを前提に書き直したものになります。

DUO3.0をabceed上で単品購入する方法

まず、大きなトラップがあるので注意喚起をしましょう。

2023年12月現在、abceedアプリ上ではDUO3.0を個別購入するボタンが存在しません。

(※隠されているボタンを見つけたという方がもしいらっしゃいましたら、お問い合わせフォーム、もしくはXのDMからご連絡下さい。)

「じゃあどうやって買えばいいねん!結局サブスク登録せなあかんのかい!」

安心してください、abceedストアから購入できます。

まずはabceedストアにアクセス。

DUO3.0をクリックすると、

こちらの画面で購入可能です!

DUO3.0をabceed上で割引価格で購入する方法

また、abceedには「紙割」というものが存在し、DUO3.0の書籍版を持っていると割引価格で個別購入することができます。

※個人的には、紙版の書籍+abceedを併用することがオススメなので、紙版を購入した後に紙割を使って購入することをオススメ致します。

公式サイトに手順が記載されていますのでリンクをこちらに貼ります。

紙割とは?

・書籍の表紙画像

・アカウントに登録されているメールアドレス

をabceedサポート窓口にメールで送ることで、割引クーポンを受け取ることができます。

※以前は、わかりやすい場所にあった「紙割」ですが、今では存在を知らないと気づきようがないので注意が必要です。例えるなら、FF5の「ものまねし」と同じぐらい「知らないとスルーしてしまう要素」になっています。

挫折しないための学習ステップ

さて、無事にabceed上でDUO3.0を購入することができたでしょうから、肝心の学習方法に触れていきます。

注意:これから先の内容は、あくまで私にとってのベストな使い方です。

「DUO3.0 勉強法」でGoogle検索すると勉強法がうじゃうじゃヒットするように、人によって適した勉強法は違って当然です。

私の勉強法は何度かDUO3.0で挫折して試行錯誤した上での最適解なので、これから学ぶ人(もしくは過去に挫折してリベンジする人)にとって参考になるエッセンスを多少なりとも含んでいると思います。

完全に真似をするもよし、エッセンスだけ取り入れるもよし、お任せします。

まず、DUO3.0を使う上で、個人的に一番大事だと思うことは「まずは薄く広く覚える」ことです。

というのも、例えば、「DUO3.0の全ての例文を100回ずつ音読して完璧に暗唱する」、「派生語を含めて完璧に覚える」のような厳しすぎる目標を設定してしまうと、途中で心が折れてしまう可能性が非常に高いです。

※これらの目標は、既にTOEICで900点を取得している人であってもそれなりにしんどい達成目標です。TOEIC500点以下でいきなりこの目標が達成できる人はいるかもしれませんが、例えるなら「ルカリオ」のような「ふくつのこころ」と「せいしんりょく」の持ち主だけ、かなりレアだと思います。

また、これらの学習法では「復習用音源を使うことで1時間で全例文を復習することができる」というDUO3.0を使うことによる最大のメリットを生かせていないため、「DUO3.0じゃなくていいよね?」ということになります。

そんなわけで、次のようなステップで進めると無理なく進めることができると思います。

したごしらえ:全体を5分割する

STEP 1:文構造を読み解き、なぜその英文が和訳の意味になるのか理解する(見出し語以外の関連語は放置でもOK)

STEP 2:基礎用の音源を何度も聞き込み、英文を聴いたときに意味が頭に浮かぶようにする

STEP 3:復習用の音源を何度も聞き込み、英文を聞いたときに意味が頭に浮かぶようにする

STEP 4:文単位で英文を読んだときに意味が浮かぶかフラッシュカード方式で確認する

STEP 5:見出し語が単語単位で英単語→和訳が浮かぶかフラッシュカード方式で確認する

STEP 6:STEP 3~5を定期的に反復し、長期記憶のメンテナンスを行う

(STEP 7:日→英の瞬間英作文トレーニングを行い、全文暗唱する)

個人的に一番重要なのは、STEP3です。

STEP1~2は初心者がSTEP3に到達するための下準備。

STEP4~6はSTEP3での取りこぼしキャッチや、メンテナンスが目的、STEP3がDUO3.0学習の要です。

順番に各ステップでのabceedの使い方と、具体的な勉強方法を書いていきます。

したごしらえ:全体を5分割する

まず、DUO3.0の1冊のボリュームはかなり多いです。

頭から最後まで一気に覚えようとすると、

・道半ばで力尽きる

・最後まで到達したが1周に時間がかかりすぎて最初の方の例文をほぼ全部忘れてしまう

・・・というような悲劇が起こりがちです。

そんなわけで、これらの問題の対策として、まずは全体を5分割してしまいましょう。

具体的には、

Section 1~8(例文1~100)

Section 9~18(例文101~211)

Section 19~27(例文212~328)

Section28~36(例文329~448)

Section 37~45(例文449~560)

この区切りで5分割をするとよいです。

なぜこのセクションごとに区切るのか?

それは基礎用音源での区切り方(基礎用CDは5枚組)と同じなので、都合がよいからです。

※abceedでDUO3.0を使う場合、(CDが3,080円と高いことで敬遠されがちだった)超有用な基礎用音源も使うことができるという、超特大メリットがあるので、基礎用音源を活用しない手はありません。

STEP 1:英文を「理解する」

先述したようにSTEP1とSTEP2については「挫折率を減らすために」5分割して取り組むことをオススメします。

まずは、Section1~8までの英文を理解しましょう。

ここでの「理解」とは、「文構造がわかり、見出し語の意味を見ながらであれば英文→和訳になる理屈が理解できる」状態のことと定義します。

全くの初学者が独学で行うにはそこそこ難しいかな・・と思います。

DUO3.0をやる人の中では有名ですが、構文解説をしているブログもあるので、参考にされると良いでしょう。

「DUO3.0 構文」等のワードで検索するとヒットします。

構文解説を見てもわからない場合は、無理せずに基本的な英文法から見直すことをオススメします。

例えば、『大岩のいちばんはじめの英文法』など。

「いやだ!それでも俺はDUO3.0を終わらせて偏差値を上げたいんだ!」という人も、急がばまわれで基本的な英文法を理解してから取り組んだ方が最終的には効率が良いと私は確信しています。

また、「abceedを使った学習法」の記事タイトルに反して恐縮ですが、英語初心者(ここでの定義:DUO3.0の内容が難しく感じる人)はSTEP1では紙の書籍版のDUO3.0を用意し、書き込みながら文構造を理解することをオススメします。

こうした使い方では、個人的には気軽に書き込める紙の方が便利だと思います。

先述したように、紙+アプリのハイブリッドスタイルで進める場合は紙の書籍版を先に購入し、紙割を使ってアプリを割引価格で購入すると良いでしょう。

abceedの場合の手順を画像付きで解説します。

まず、DUO3.0のトップ画面から学習トップをタップします。

すると、「例文」の画面が表示されます。

一番右までスワイプすると、こちらの「全文」の画面になります。

この「未学習」をタップすると、未学習の例文の中で一番若いナンバーの例文学習画面に飛びます。

例文学習画面を一度でも表示させると「学習済み」になるので、2周目以降に表示させたい場合には、一覧モードから例文番号で選択しましょう。

この画面で「一覧モード」をクリックすると、

一覧表示された例文を選択することが可能です。

次に、例文詳細画面を解説します。

承諾を得ずに本の中身を隠さずアップしているブロガーや動画配信者も散見されますが、私は本の出版に関わる全ての方に敬意を持っていますので、本の中身は隠させていただきます。)

この画面で例文と、見出し語の意味を知ることができるので、この画面を見ながら例文の意味を理解していくと良いでしょう。

初心者向けに注意点を強調すると、この時点では派生語や、その単語の他の意味(例えば「will」なら「意思」ではなく「遺書」の意味)を頑張って覚えようとすると挫折率が高くなるのであまりオススメしません。

しかしながら、単語の他の意味や派生語を「チラ見すること」(覚えようとせずに、「へ~そうなんだ」と思いながら流し見する)と、逆に見出し語の記憶の補助になるので、個人的には流し見ぐらいはしておくことをオススメします。

ちなみに、この画面でDUO3.0の書籍版における本の内容は、「ほとんど」全て閲覧することができるので、あえてKindleなどの電子書籍版を買う理由は無いかなと個人的には思っています(あらゆる面でabceed版の劣化と言っても過言ではないと思います)。

※「ほとんど」と書いたのは、「発音のカタカナ表記」だけ、なぜかabceed上のこちらの画面で確認できないからです。(2023年12月現在)

また、この画面は電子書籍の機能以外にも、「基礎用CDの音源」を再生する機能があります。

画面の下端がそれです。

基礎用CDの音源は「和訳→例文→見出し語→例文」の順番で読み上げてくれるので、初心者にとっても学習しやすいです。

この画面に「復習用」ではなく「基礎用」の音源を配置してくれたのは「神采配」とさせて下さい。

また、「x1.0」をタップすることで再生速度をx0.5~2.0まで0.1刻みで変更することができます。

ここで、「音源が勝手に次の例文に進んで困る」という方は以下の対処法をお試し下さい。

この画面の右下の+マークをタップすると・・・

このように「自動遷移」と「ループ」の設定画面が出てきます。

「自動遷移」はデフォルトでONになっているので、これをOFFにする(上のスクショのように白抜きにする)ことで、音源の再生が終わっても次の例文に勝手に進まなくなります。

※「自動遷移」はSTEP1の「例文を1文ずつ噛みしめている段階」においては邪魔かもしれませんが、STEP2の段階では超絶有能な機能になります。

Section1~8(例文No.100)までの英文を理解出来たら、残りのSECTIONは放置してSTEP2に進みます。

STEP 2 :基礎用の音源を何度も聴きこみ、英文を聴いたときに意味が頭に浮かぶようにする

これはSTEP1の記憶の定着の位置づけです。

STEP1で一回理解した英文を何度も復習して身につけましょう。

学習初期は「和訳文」も読み上げてくれる基礎用音源が「神レベルの活躍」を見せてくれるので、基礎用音源もついてくるabceed版で使わない手はありません。

さて、念のためabceedでの基礎用音源の使い方を解説しましょう。

まずはDUO3.0のトップ画面から音声をタップします。

すると、復習音声と基礎音声の選択画面が出てくるので、今回は基礎音声を選びましょう。

すると、次の画面になります。

まず真っ先にやるべきことは、(Wifiがつながる環境なら)音声をダウンロードすることです。

※ダウンロードしていないと、Wifiが無いときにストリーミング再生でギガを圧迫したり、通信環境の悪い所で使えなくなったりと、良いことがありません。

右上のダウンロードをONにして、音声をスマホにダウンロードしましょう。

この画面での操作方法ですが、再生やら3秒戻るやらの機能は、世の中の一般的なプレイヤーと同じなので省略します。

「ループ機能がないじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、画面右下の+マークをタップすると、「ループ機能」と「シャッフル機能」のON/OFFを切り替えることができます。

ここをタップすると・・・

この通り。

念のため、左がシャッフルで右がループです。

次にSTEP1ならではのお役立ち機能を説明します。

今の状態では、リピート再生すると、「DUO3.0の全ての例文の基礎用音源をリピート再生する」仕様になっています。

「Section1~8(例文No.100)だけをループ再生で聴きたい」という方は絞り込み機能を使いましょう。

画面右上にある「↓三」のような赤いアイコンをタップすると絞り込み機能が使えます。

ここをタップすると・・・・

この画面が表示されます。

「セクションで絞り込み」機能の1~5の数字ですが、基礎用CDを知らない人からしたら「何のこっちゃ」ですが、実はこの数字は5枚組で販売されていた基礎用CDのCDナンバーに紐づいています。

つまり・・・

1→Section 1~8(例文1~100)

2→Section 9~18(例文101~211)

3→Section 19~27(例文212~328)

4→Section28~36(例文329~448)

5→Section 37~45(例文449~560)

このように分けられています。

つまり、1のみにチェックを入れると、Section 1~8(例文1~100)の例文のみを聴くことができるのでSTEP2でリピート再生する際に非常に便利になります。

さて、どれだけ基礎用音源を聴けばよいのでしょうか?それは「出来るだけ多く聴く」です。

「出来るだけ多く」とは次のようなイメージです。

・テレビを見ながらでも

・風呂に入りながらでも(※スマホの水没に対して責任は負いかねます)

・全ての移動時間中に

・ちょっとリラックスして漫画を読んでいるときでも

・寝る前は枕もとでループ再生

「HUNTER×HUNTERでクラピカが鎖を具現化させるために、「四六時中」鎖をいじくったり舐めたりした」という(何とも言えない)エピソードがありましたが、そんなイメージで常に聴き続けるのが良いです。

※私自身の古い話になってしまい恐縮ですが、大学受験に向けてDUOを覚えていた頃、基礎編のCDをかけながらベッドに入っていました。そして、寝る直前に聴いていた部分が意外と記憶に残っていてびっくりしました。冗談のようで個人的には本当にオススメです。

こうしてSection1~8を基礎用音源を聴き込み、大体頭に入ったら、Section 9~18でSTEP1とSTEP2をこなします。

こうして全体を一周したらSTEP 3に進みましょう。

STEP3:復習用の音源を何度も聞き込み、英文を聞いたときに意味が頭に浮かぶようにする

さて、STEP2までをこなしたら、DUO3.0を使う最大のメリットである、「復習用の音源を使って1時間で全体の復習ができる」状態になっています。

このSTEPでは、復習用の音源をひたすら(出来るなら1日1周ペースで)聴くことで、体にDUO3.0を染み込ませることをオススメします。

とはいえ、単なる聞き流しでは効果が薄く、聴いて意味がわからないところは本で確認するべきです。

例えば、最初の数周は(集中できる環境が整っていれば)音源を聞きながら紙の本をめくってあやふやな単語があったらチラ見で確認したり、文構造が取れない文があったら音源を一時停止して見返すと良いでしょう。

※本を読みながらの聴き込みは、ある程度の環境を整えないとできないので、集中できる環境が作りにくい場合は聴く回数を増やすことを優先するといいと思います。不明点のチェックは、まとまった時間が取れるときにまとめてやっちゃいましょう。

ちなみに、もはや説明不要でしょうが、復習用の音源は「DUO3.0のトップ画面」から「音声」⇒「復習音声」で再生できます。

「音声」をタップから、

「復習音声」をタップでOK。

個人的なアドバイスとしては、STEP3では慣れてきたら再生速度を上げることをオススメします。

abceedのデフォルト機能でx2.0倍速で聴くことができますので、この速度で音声を流せば30分で1周することができます、オススメです。

STEP 4:文単位で英文を読んだときに意味が浮かぶかフラッシュカード方式で確認する

DUOの復習用音声を最低でも50周ぐらいは聴きこみ、「言っていることは何となくわかった」ぐらいになればSTEP4に進んでも良いと思います。

※注意点、復習用CDをひらすら聴くことはDUO3.0の醍醐味なので、STEP4に進んでも、DUO3.0を聴きこむSTEP3は継続しましょう。STEP4以降はSTEP3と並行して進めるフェーズだと思っています。

abceedを使った進め方の説明をしましょう。

このステップでは「学習トップ」の一番左の「例文」を使います。

この画面です。

学習をはじめる前に、学習設定を変えておきましょう。

学習設定を変更するには右上の歯車をタップします。

今回のSTEPでは「復習条件」を次のように設定するのがオススメです。

「間違えた問題」にはデフォルトではチェックが入っていないのですが、これにチェックを入れることを個人的にはオススメします。※理由は後述します。

その他にも「1回の学習問題数(単語)」や、「未学習の学習方法」などがありますが、この例文フラッシュカードではどれを選んでも関係ないのでデフォルト設定のままで良いです。

さて、学習に移りましょう。

先ほどの画面の「未学習560問」をタップします。

すると、次のような画面になります。

※しつこいようですが、当ブログは「出版に関する全ての人に敬意を表する」ブログですので、本の中身は隠させて頂いております。

ごの画面上で、「わかる」「わからない」を押すことでフラッシュカード形式で学ぶことができます。

また、この画面上の解説をタップすると、次の図のように和訳と見出し語の解説が現れます。

ここでは、例文から和訳が思い浮かんだら「わかる」にしましょう。

「わからない」単語については、見出し語もチェックして、「なぜその英文がその和訳になるのか」しっかりと理解すると良いでしょう。

10問のフラッシュカードに目を通すと、次のような画面になります。

1周目では、間違いが1つでもあれば「もう一度」を押して、10/10が「わかる」ようになるまで繰り返しましょう。

すべて「わかる」になれば、次に進みましょう。

560の例文が全て終わると次のような画面になります。

ここで、「復習27問」にご注目下さい。

先ほど学習設定で設定したように、過去に一度でも「わからない」を押した例文が「復習」にカテゴライズされます。

習得している例文を何度反復しても「新たな学び」がなく学力向上につながりませんので、効率的に復習するには「わからない可能性のある例文」にフォーカスすべきですよね。

abceedのこの機能を使うと、1周目で既にわかっていた「習得済みの例文」をスキップすることができるので、復習効率が飛躍的に高まります。

さて、何周も(個人的な目安として30周程度)復習すると、「1度はわからなかった例文だけど、もう覚えた例文」が増えてくるのでうっとうしく感じるかと思います。

そんなときは、「習得データの削除」をしましょう。

「DUO3.0トップ画面」の右上の「データ削除」⇒「習得データの削除」とタップしましょう。

すると、再び学習履歴がまっさらな状態から始めることができます。

この学習データリセットをした後は560例文を再び「わかる/わからない」で仕分けることになりますが、(一度目では「わかる」に仕分けしたが、しばらく放置している間に忘れた例文を含めて)全ての例文を総復習することができるので、必要なプロセスだと思っています。

また、復習対象になる例文の数がガクッと減り、本当に覚えられない例文を高密度に学ぶことができるので学習効率が上がりますね。

DUO 3.0 / ザ・カードとの違いについて

DUO3.0に精通している方は、「例文毎の暗記はDUO3.0/ザ・カードでもできるじゃん」と思われるかもしれません。

知らない方に説明しますと、DUO3.0/ザ・カードはDUO3.0の副教材の1つです。

表に例文、裏に和訳と見出し語の解説が載っています。

ちなみに、abceed版の「例文」モードには、「DUO3.0/ザ・カード」のデータがそのまま使われていると思われます。

もちろん、DUO3.0/ザ・カードでも例文毎の暗記チェックが出来るし、10年以上前に私がDUO3.0に取り組んでいるときには使っていました。

しかし、abceed版が出た今ではこれはabceed版を使った方が良いと思います。

理由は3点あります

  • DUO3.0/ザ・カードが3,080円と高い→abceed版では1,200円の買い切りに含まれる
  • 紙の単語帳なので、要復習/復習の必要なしを選別するのが面倒→abceed版では管理が楽
  • DUO3.0/ザ・カードでは音源を使った学習ができない⇒abceed版ではカードをめくるたびに自動で復習用音源が再生される

そんなわけで、総合的に見てabceed版をオススメします。

STEP 5:見出し語が単語単位で英単語→和訳が浮かぶかフラッシュカード方式で確認する

STEP4で例文単位での学習がほぼ完ぺきになれば、最後の仕上げとして単語単位で覚えているかどうかを確認しましょう。

「DUO3.0のトップ画面」から「学習トップ」⇒中央に「登場単語」があります。

英単語モードのオススメの使い方を紹介します。

英単語モードを使う際には学習設定を以下のように設定するのがオススメです。

ここまでは「例文」での設定と同じですね。

実は、例文モードではこれらの項目以降の学習設定は意味がありませんでしたが、「登場単語」モードではしっかりと意味があるので説明します。

まず、「1回の学習問題数」ですが、これは「何個の英単語を1セットとして学習するか」を設定できる機能です。

この数値は、多い方が記憶の定着に良いことが統計的に示されています。(※中田 達也「英単語学習の科学」より)

しかしながら、この数値を多すぎる数字にすると、1セットを終えるのに時間がかかるようになってしまい、「隙間時間に学習しにくくなる」というトレードオフがあります。

私が長年abceedでボキャビルをしてきた感想としては、「20問」がちょうどよくオススメです。

※もちろん、個人差はあると思います。

「未学習/復習/一覧画面からの学習方法」は全て「仕分け+クイズ」にするのがオススメです。

「仕分け」というのは「例文」モードのように「わかる/わからない」で「紙の英単語帳のように覚える機能」なので個人的にはマスト。

「クイズ」は4択のクイズ形式ですが、消去法で当てることができる場合も多く、個人的にはそこまで使っていない(以前、クイズ機能をメインでabceedでのボキャビルを2カ月ほど使ったが、記憶の定着が悪くてやめた)ので、「仕分け」をメインに使うのが好みです。

※「統計的には4択クイズ方式と紙の英単語帳のように覚える場合で学習効果は変わらない」という調査結果もあるようなので、本当に個人の好みです(出典:中田 達也「英単語学習の科学」)

画面上で説明していきましょう。

未学習から学習を開始すると、「例文モード」と同様に、英単語をわかる/わからないで仕分けます。

ここで解説を押すと、次のように「和訳」と「「例文」モードの解説」が浮かび上がります。

20単語全ての仕分けが終わると、次の画面になります。

今回、5個の英単語がわからなかったので15/20になっています。

この次に、20/20がわかるようになるまで「もう一度」で反復しましょう。

20/20がわかるようになれば、「次へ」で次の20単語のセットに進みましょう。

※確認テストは4択クイズですが、私は使っていないのでスルーしています。やってみて、自分に合うと感じる方は「仕分け後に20/20がわかるまで確認テスト(4択クイズ)をループされると良いかと」

これを続けて200単語を学習済みにすると、次のような画面になります。

ここで、復習には「1度でも「わからない」に仕分けた英単語」が入るので、「苦手な英単語に絞った学習が可能になります」

「例文」と同様に、復習を何周もして、「ほとんど覚えてしまった」状態になって復習効率が悪いと感じたら、「習得データの削除」をしましょう。(手順はSTEP4で記載した通り)

STEP 6:STEP 3~5を定期的に反復し、長期記憶のメンテナンスを行う

英単語帳では「メンテナンス」が一番重要だと思っているので、あえてSTEP6として書きました。

特に重要なのはSTEP3の「復習用CDの聴きこみ」だと思っています。

個人的な話をすると、大学受験時代に2倍速の音源を使って(推定)通学時間などで500周ぐらい聴きこみました。

その結果、特に暗唱を頑張ろうとしなくても、ほぼ暗唱に近い形で音源が頭の中に染み込みました。(復習用音源のセクション間のポーズで、次に読み上げられる例文が思い浮かぶレベル)

「復習を高効率にできること」がDUO3.0の最大のメリットの1つなので、復習用の音源を活用して記憶のメンテナンスを回し続けることをオススメします。

(STEP 7:例文の日→英のトレーニングを行い、最終的に全文暗唱する)

※こちらはDUO3.0を最終的に暗唱したい人向け

まず、英作文対策には「瞬間英作文」が極めて有効ですので、DUO3.0で瞬間英作文をしたい人も多いでしょう。

※瞬間英作文とは、和→英に瞬間的に変換するトレーニングのことです、私も使った代表的な参考書を以下に示します。

一番スタンダードの瞬間英作文、中学レベル英文法の総復習にも有効です。

+αの本、他にもまだまだありますが、私がこなしたのはこれらの2冊。

DUO3.0では簡単に瞬間英作文トレーニングを行う機能があるので紹介したいと思います。

まず、使用するのは学習トップの一番左にある「例文モード」です。

ここで、左上の「例文」と「例文訳」は英→和と和→英の切り替えボタンなので、「例文訳」を選択すると、例文訳(日本語)が表示され、解説を押すと例文(英語)が表示できるようになります。

また、これは私の経験ですが、「瞬間英作文」のトレーニングを積むと、「能動的に英文を話そうとする」ことで、正解の例文にたどり着けなかった悔しさも含めて例文が記憶に残りやすく、暗唱する際にも非常に有効です。

※「100回音読する」などの「根性論によるゴリ押し」でも記憶に残りますが、「鋼の精神力」が必要なので、あまりオススメしません。

DUO3.0の暗記を目指すのであれば、STEP3の「徹底的に反復して聴く」+「瞬間英作文トレーニング」で記憶に焼き付けると良いでしょう。

最後に

こちらの記事がDUO3.0の学習を頑張る皆さんのお役に立てば幸いです。

もう1つのTOEIC対策オススメアプリの紹介はこちら↓