こんにちは、英検1級ホルダーのザトーです。
この記事は英検2級の受験に向けてどの英単語帳が良いか調べている方々に向けて書いています。
英検2級のリーディングパートで、語彙問題は配点の17/31を占めます、割合にして半分以上(約55%)ですね。
この語彙問題を捨ててしまうと、合格は非常に困難といっても差し支えないでしょう。
そんなわけで、大体の受験生は英単語帳で対策するのでしょうが、どの単語帳を選べばよいのでしょうか?
私が少し調べてみても、いろいろな情報が錯綜しています
・シス単が最強
・大学受験用の英単語帳どれか1冊で大丈夫
・英検の英単語帳といえばパス単
・パス単よりも単熟語EXの方が優秀
たくさん参考書があるけど、結局どれを選べばいいのか?と思ってネットを調べても、その答えを見つけることが非常に難しいのが現状ですね。
特に、「私の合格体験記」のような記事はある意味曲者です。
例えば、「私はシス単だけで合格しました」というのは事実でしょうが、その方は特に他の参考書と比較検討していないでしょうから、その記事からわかることは「シス単を使って勉強して合格した人が少なくとも1人いる」ということだけなのです。
そんなわけで、今回の記事は私が5冊の参考書を「的中率」という基準で横並びに比較した記事になります。
ここで、「的中率」とは、「英検2級の語彙問題の正解選択肢の語彙が、その単語帳の見出し語として載っているかどうか」で集計しました。
正解選択肢の語彙を覚えていれば難なく正解できるでしょうから、これで良いでしょう。
もちろん、本番では「消極法」を用いて解くでしょうから、正解選択肢を覚えていなくても正解できる問題もあり、本記事で示す「的中率」よりも高い正答率になることでしょうね。
さらに、形容詞+lyのような派生語は、派生語が見出しにあれば的中と見なしています。
(例)「correctly:正しく」、が出題されているとき、「correct:正しい」が見出し語にあれば正解と見なしました。
今回調査した参考書
まず、今回調査した参考書5冊を紹介します。
時間の制約などもあり、省いてしまった参考書もありますが、超メジャーは外していないとは自負しております。
なお、英検2級は大学受験生が多く受けるでしょう。
そのあたりの事情を加味すると、わざわざ英検2級に特化した英単語帳をやるのは負担を増やすことになってしまうので、大学受験用の英単語帳で英検対策もカバーしたい方が相当数いらっしゃると判断しました。
そのため、大学受験でメジャーな単語帳を3冊比較対象に入れております。
英検2級 でる順パス単 5訂版
まずは超有名本。
英検対策と言えば旺文社、日本英語検定協会と同じ住所に会社がある旺文社。
その旺文社が送り出す英検の単語対策のド定番、それがパス単です。
試験会場ではパス単をギリギリまで詰め込んでいる受験生にやたら遭遇します。
・・・しかし、当ブログでは過去に英検1級の単語帳比較記事と英検準1級の単語帳比較記事を執筆しましたが、それらの記事では惨敗でした。
お前、やれるのか?やれるよな?
王者「パス単」、入場しました。
出る順で最短合格! 英検2級単熟語EX 第2版
次に優勝候補の単熟語EX。
知名度こそパス単には劣りますが、調査前の私の予想ではこれが優勝でした。
なぜ優勝と予想したか?それは、単熟語EXは過去に執筆した英検1級の単語帳比較記事と英検準1級の単語帳比較記事において「最強」だったからです。
3階級を制することはできるのか?
だれがお前の勢いを止めることができるのか?
その姿は青い稲妻、最速にコミットする単熟語EX、入場しました。
システム英単語〈5訂版〉
次からは大学受験用の単語帳です。
まずはシステム英単語。
ネット上のレビューを見ると、英検2級用にオススメする人がかなり多かったのは、この1冊。
駿台の牙は日本英検協会に届くのか?シス単、入場しました。
DUO 3.0
次は、DUO3.0。
当ブログで何度も紹介しているこちらのDUO。
過去記事をこちらでも紹介しておきます。
TOEIC対策でも大学受験でも引っ張りだこのDUO3.0ですが、例文中の単語と熟語を覚えたときの到達度は英検2級相当ですので、英検2級の単語帳比較にもエントリーさせました。
何といっても売れている単語帳ですから、この単語帳だけで英検2級が対策できるのなら、助かる人は相当多いことでしょう。
ボブとジェニファーからの声援を受け、DUO、入場しました。
英単語ターゲット1900 6訂版
参考書紹介も最後の1冊に。
大学受験の参考書でこれを挙げないわけにはいかないでしょう。
ポケモンなら確実にノーマルタイプ、シンプルイズベストのターゲット1900、入場しました。
最強決定するための的中率比較
それでは比較結果を貼ります。
過去3回(2023年第2回~2024年1回)の的中率はこちらのようになりました。
バラツキが大きいのがシス単。
安定して高いDUO3.0と単熟語EX。
それらに一歩劣るのがパス単2級。
ターゲット1900は最下位でした。
ターゲット1900を擁護すると、英検1級では熟語問題が出題されますので、熟語に対応していないターゲットはそもそも不利で、単語パートだけでみれば他の単語帳と大差なかったことは追記しておきます。
過去3回の推移だと最強決定には不向きでしょうから、過去3回の的中率の平均をもって、最強を決めたいと思います。
勝者はDUOか?単熟語EXか?
結果は・・・・
というわけで、DUO3.0が優勝です。
DUOの的中率が伸びた原因は熟語パートです。
熟語でDUO単独的中が散見されましたので、その結果として的中率が伸びました。
DUO大好きっこを自負する私ですが、正直、英検に特化した参考書を指しおいて優勝するとは思いませんでした、この本、、化け物か?
TOEICにも大学受験にも強いDUOですが、英検2級にも強いことが証明されました。
そんな最強参考書、DUOの使い方は、こちらの記事も参考にしてください。
最後に
こちらの記事が英検2級に挑戦する皆様の参考になれば幸いです。