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【正直レビュー】英文法の鬼100則【認知言語学】

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こんにちは、英検1級&TOEIC965点(R満点)ホルダーのザトーです。

今回は知る人ぞ知る超良著「英文法の鬼100則」をレビューします。

英文法の鬼100則

※2023/8~音声DL付きにパワーアップしています

私自身の話をすると、英文法の勉強を体系的にしっかりやらないままTOEIC向けの文法問題集をやり込んだことでTOEIC900点を超えたときに、文法的な体系が自分の中で整理できていなかったことで「伸び悩み」を感じていたことがあります。

そのときに、総合英文法の某本を通読しようとしたものの、どうしてもモチベーションが保てずに、途中で挫折したことがあります(TOEIC900点ホルダーでもこのザマなので、初学者で通読できる方は鋼の精神力の持ち主と推察します)

そんな中、当時発売されたばかりのこちらの本に出合いました。

本屋で1章のさわりを読んだときに、「これが私の求めていたものだ!」と感じて即購入しました。

こちらの本で英文法の感覚をつかんだことは、その後の英検1級合格や、TOEICリーディング満点の基盤になったと感じていますし、こちらの本は私にとって「救い」の一冊です。

そんな本書に熱をこめてレビューしていきたいと思います。

※当ブログはアフィリエイトプログラムに参加していますが、教材の無償提供などは受けず、公平な目線で記事を書いています。

こんな人にオススメ!

・総合英文法(英文法大全・クラウン・Evergreen・etc…)を通読しようとして挫折したことがある人

・TOEIC対策で英語の再勉強を始め、TOEICのパート5はある程度解けるようになったが、体系的な英文法の勉強が出来ていない人

・英文法の丸暗記が苦痛で、「理解しながら」覚えたい人

相性の良い参考書

このあたりの参考書を使うときに、併用するとシナジーがあると思われるものを2冊挙げます。

英語のハノン 初級

英語のハノンは文法を自分の血肉にして、使えるようにするために、非常に有用な良書。

一言で言うなら英語を発信に使うためのガチの本。

もちろん、英語のハノン自体の文法事項解説も簡潔で明瞭なのですが、「英文法の鬼100則」の頭に残りやすい解説と組み合わせることで相乗効果が期待できます。

1駅1題!TOEICL&RTEST文法特急

TOEIC向け文法問題の参考書のなかで、圧倒的に支持されている超良書。

TOEICのスコアを取るのが目的の方は、このようなTOEICに特化した本と並行して進めると良いかと。

オススメとしては、文法特急を何周かして、9割ぐらいの問題を解けるようになってから、鬼100則を読まれると良いかと思います。

特長①:認知言語学に基づいた感覚的な解説

こちらの本では、「認知言語学」に基づいた感覚的な解説を特長としています。

例えば、私がこちらの本の購入を決めたきっかけは、第1章の日本語の世界と英語の世界に関する説明が非常に秀逸で興味深かったことです。

第1章の内容の一部は↓のリンク先の記事で読むことができるので、この解説を読んで面白い!自分と合う!と思った方はこちらの本を購入されると良いでしょう。

時吉秀弥が解説! 英語で「ここはどこ?」が “Where is here?” にならないわけ

特長②:上級者でも「へ~そうなんだ!」に出会えること間違いなし!

例えばですが、「現在完了形」ではなぜ「have」を使うのか?

素朴な疑問ですが、この質問に答えることができますか?

「学生のときにそう教わったから、特に何も疑問に思わずにそういうものだと思っていた」事項に対して、感覚的に納得できる答えが用意されています。

本著は、無味乾燥な解説の羅列ではなく、このような「へ~そうなんだ!」と思える事項が散りばめられており、「最後まで楽しく読める」一冊になっております。

欠点:網羅性を売りにしている本では無い

あえて欠点を挙げるのであれば・・・「文法事項を全部網羅する」ことをコンセプトとした本では無いことです。

「これ一冊を網羅すれば、TOEICや大学入試でどんな文法事項が出題されてもびくともしない文法マスターになれる」という本ではありません。

例えば、比較級については、基本的な内容はしっかりと「感覚的にわかりやすく」解説されていますが、他の文法著に書かれているような、比較級を使った重要表現が網羅的に書かれているわけではありません。

知らない文法知識を調べる「辞書的な使い方」をするのであれば、他の文法著をあたると良いでしょう。

例えば、私が辞書的に使っているのは「真・英文法大全」ですが、網羅度はこれらの本に分があるでしょう。

しかしながら、この手の網羅的な文法本は初学者が読破するにはそもそもハードルが高すぎるので、「通読する」のであればまずは「鬼100則」がオススメです。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございました。

本記事が少しでも参考になれば幸いです。

同じシリーズの英単語の鬼100則も超オススメです。