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【ホロライブ】ホロリスニングを英検1級ホルダーがレビュー【表紙買いで後悔しない良書】

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こんにちは、英検1級・TOEIC965点ホルダーのザトーです。

本屋で参考書コーナーを見ていたところ、売り上げランキング1位(!)に面白そうな本を見かけました。

ホロリスニング ホロライブEnglish -Myth- と学ぶ不思議な世界の英会話!

一迅社が出しているだけあって、「ゆるゆり」でおなじみの、なもり先生による目の保養になる表紙ですね!

TOEICでリスニングをもっと伸ばしたいな~と思いながらも、リスニングのモチベーションがわかずにいたので、表紙の時点で興味をそそられるこの本は楽しく勉強するのに良いかなと思いました。

また、Gawr Guraの動画を視聴したときに「字幕をつけないと何言っているのかわからないな~」と思っていたので、「Gawr Guraのトークをリスニングできるようになりたい!」というモチベーションで買ってみたうえで、一周した次第です。

当ブログはガチで英語を学ぶ人のために情報発信をするブログですので、もしも「内容がオススメできない」のであれば「ファンアイテム」として発信するつもりでしたが、普通に学習の役に立つ本と感じたので、紹介したいと思います。

※当ブログはアフィリエイトプログラムに参加していますが、教材の無償提供などは受けず、公平な目線で記事を書いています。

注意点:電子書籍版だと音源が聴けない

最近の英語の参考書では非常に珍しいのですが、電子版には音声データが付属しません。

※音声データ(MP3)のダウンロードサイトなども無いのでご注意下さい。

公式サイトには以下のように書かれています。

定価 :
・書籍版 2,530円(税込)
・電子版 2,200円(税込)※CD・音声データは付属しません

https://hololive.hololivepro.com/news/20230627-01-178/

「ホロリスニング」の名の通り、リスニングの参考書なので音源が無いと効果半減以下だと思いますので、書籍版を購入することをオススメ致します。

電子版は、「(書籍版の購入が前提で)持ち歩きのために電子端末で読みたい!」という方向けだと思います。

電子版の購入サイトにも注意書きがありますが、念のために注意喚起致します。

本書の構成

物語としては4つのLessonから成り、各Lessonは4つのChapterから成るので、4×4で合計16個のchapterから成ります。

音声CDの再生時間が42分ですので、1Chapterあたり2~3分のボリュームです。

見開きの中に、Story(英文と和訳)、Grammer Point(文法やフレーズの紹介)、Key Topic(特殊な意味のイディオムや会話表現の解説)、Vocabulary(英文に出てきた単語)の構成。

この構成は学校教科書にありそうなぐらいシンプルですね。

「良いな」と思った点として、同じページ内に英文を読むための助けとなる情報(文法や語彙)がまとまっているので、英語に自信が無い方であってもストレスなく読み進められると思います。

また、Grammer Pointでの文法解説が、思いの外、しっかりしています。

「ホロリスニング」の名前から、「リスニングに特化した参考書」かと思っていたので、ここまで手厚く文法の解説をしていることは驚きでした。

高校受験~大学受験レベルの重要文法事項をしっかりと解説してくれているので、基礎固めの一助になる一冊と感じました。

Key Topic(特殊な意味のイディオムや会話表現の解説)は、かなり実用的と感じました。

「洋画で良く見かけるな~」と感じる重要表現の宝庫です。

また、各Lesson毎に、そのレッスンで学んだ文法事項の穴埋めトレーニングがありますが、これは大学受験やTOEICのPart5で良く問われる項目が非常に多く、しっかり取り組む価値があると思います。

瞬殺で答えがわかるまで、何周もやり込むと良いでしょう。

音声CDの特長

合計再生時間42分の、全チャプターの音声です。

表紙の5人の心がこもった撮り下ろし音声で、いわゆる英語教材のCDというよりは、「ドラマCD」に近いものになっています。

リスニングのレベルとしては、かなり高めでしょう。

TOEICのリスニングパートよりもレベル高く感じます(個人の感想)。

この教材を使う上でのゴールとして、「音声を聴いて話の意味が取れるようになる状態」を目指せば良いかと思います。

参考書のレベルとターゲット層

本書の語彙レベルとしては、他の参考書で例えるとDUO3.0の見出し語ぐらいの語彙レベルかなと思いました。

英検で例えると、英検2級レベルの語彙がボリュームゾーンの印象です。

※英検1級レベルの語彙もしばしば見受けられました。例えば「insomnia:不眠症」など。語彙レベルを均一にするというよりは、表現の自然さを重視していると思われます。

使われている構文で言えば、難解な構文はなく、かなり素直で読みやすい印象です。

こういった点から、学生さんには広くオススメできるかなと思います。

また、英会話力を身に着けたいと思っている方にとっては、本書でふんだんに紹介される日常会話表現は役に立つと思います。

※私自身、会話表現が苦手なので知らなかった表現がちらほらあり、学びになりました。

「大学受験基礎レベルの文法」

「会話表現」

これらを「楽しく」身に着けることができることが本書の大きな売りだと思います。

オンリーワンな参考書、表紙買いしても後悔しない良書

最後に総評致します。

英語学習において一番重要なことは「学習時間」だと思います。

選んだ参考書の質やら小手先の学習法ではなく、英語に触れた合計時間で英語能力は決まると、これまでの学習経験から実感しています。

その観点から、「長時間の努力が苦にならないこと」も参考書の大事な要素の1つではないでしょうか?

例えば、本書でいえば、一回通読や通して聴くだけでは不十分で、何度も何度も聴いたりシャドーイングすることで、自分の身体に表現を染み込ませる過程が大事ですが、それには大きなモチベーションが必要です。

この表紙に惹かれてこの本を買う層、例えば「Gawr Guraさんのトークをリスニングできるようになりたい!」との強い思いを持ってこの本を手に取る層であれば、「「Gawr Gura」の声なら100回でも聞ける!」と地道な反復も苦にならずに続けることができるでしょう。

本書を「単なる英語の参考書」として見たときには、ライバルとなる参考書がたくさんあるでしょう。

長文に触れるだけなら『大学入試 英語長文ハイパートレーニング』、会話表現を身に着けるだけなら『英語のハノン フレーズ編』などなど…。

しかしながら、続けることが苦になりにくい本書は、この表紙に惹かれて表紙買いする全ての人にとってオンリーワンの参考書になると思います。

結論、「表紙買いして後悔しない良書」とさせて下さい。

この参考書のコンセプトはとても良いですし、「ホロライブを通じて日本人の英語力を上げたい!」という強い思いも伝わってきました。

※最終Chapterに込められた英語学習者へのメッセージは、制作陣の素直な思いでしょうね。

このシリーズが刺さる学習者は多いと思うので、続編を楽しみに待ちたいと思います。

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