こんにちは、ザトーです。
先日(’22/11/23)、英単語検定1級を取得しましたので、私の当日までの準備などを共有したいと思います。
ちなみに、98/100(合格基準は約80%)で合格致しました。
※当ブログはアフィリエイトプログラムに参加していますが、教材の無償提供などは受けず、公平な目線で記事を書いています。
※追加情報2023年11月に超難化
受けた方の声を聞くに、直近(2023年11月)の試験では究極Vol.4のみでは対応できない単語が大量に出題されたようです。
私自身、次回の試験を受け、出題傾向を確認したいと思っています。
今回の難化について記事にしたのでこちらの記事もどうぞ。
英単語検定(単検)とは?
なかなかマニアックな資格なのでご存じではない方もいらっしゃるでしょう。
まず、公式サイトによる説明を引用します。
英語を使えるようになるうえで英単語力というのはとても重要な要素です。その重要な能力を測る公の資格試験がほしいという学校の先生の要望により、2009年に英単語能力検定テストとして単検はスタートしました。単検は純粋な英単語力を測るための検定テストです。単検は英単語力測定の一環として全国の公立・私立の小中高校等で団体受験されています。また企業でも英単語力強化の一環として導入されています。
https://www.eitangokentei.com/
純粋な英単語の知識のみを問う、国内唯一の資格試験と言えるでしょう。
英単語検定の各級の難易度・合格率
公式サイトで公表されている情報によると、各級は以下のようなレベルになっております。
級 | レベルの目安 | 語彙数 | 出題単語例 |
5級 | 中学生低学年 | 約400語 | boy,today,tomorrow |
4級 | 中学生高学年 | 約800語 | bath,earth,job |
3級 | 中学校卒業 | 約1200語 | bomb,neighbor,billion |
準2級 | 高校低学年 | 約2200語 | consume,treat,demand |
2級 | 高校卒業 | 約2600語 | abandon,settle,enthusiasm |
準1級 | 大卒・社会人 | 約7300語 | degenerate,drench,embroil |
1級 | ネイティブ | 約12000語 | garish,foolhardy,valor |
出題単語例を見ていただくと、各級のレベル感がわかりやすいかと思います。
合格ラインは、公式サイトの記述によると80%程度です。
各級の合格率をグラフでまとめました。
公式サイトによる公表値と、第33回合格発表からの予想値(合格者の数/受験者数)をグラフにまとめました。
※結果発表は個別受験の結果のみのため、学校などで団体受験している方のデータが含まれていないことにご留意ください。
難しい級ほど合格率が低くなっている傾向ですが、合格発表からの予想値を見ると、1級だけ異常に高くなっていることが気になりますね。
ちなみに、受験者の数をグラフ化すると次のようになっています。
こちらのグラフから明らかにわかるように、1級だけ顕著に受験者の数が多いですね。
私が予想するに、「マイナー資格である英単語検定をわざわざ個別受験するのは相当な英語マニアが多く、最難関以外に興味が無い方が多い」ことが原因ではないかと。
以降、受験者数も多く、私が今回受験した1級に絞って私の経験談を書きたいと思います。
英単語検定1級を取得するメリット
マイナー資格なので、TOEICや英検のようにサラリーマンが履歴書に積極的に書ける資格ではないかなと思うので、取得すること自体は趣味の領域ではないかと思います。
※当然、英語で生計を立てている方は、セルフブランディングに有効だと思いますが
個人的には、「英検1級受験後のボキャビルのモチベーション維持」にはとても有用でした。
「英検1級合格に向けた単語力の腕試し」や「英検1級レベルの単語の復習」を目的に受験されるのがかなりオススメです。
ちなみに、英文ニュース雑誌では英単語検定1級レベルの英単語は「当たり前」に使われています。
英単語検定1級を取得するために身に着けた語彙力は洋書や洋画を楽しむ際に必ず役に立ちます。
英単語検定(単検)1級の出題範囲
主催団体の日本英会話協会のFAQに以下のように書かれています。
英単語の一覧リストはありますか?
単検の受験希望者から「どのような英単語勉強すればいいですか?」「英単語の一覧リストはないですか?」といった質問をたくさんいただきます。
残念ながら英単語に関するリストや一覧の公開はしておりません。
なぜかと言いますと、資格や検定というものは対策をすれば取れるというものであってはいけないと、私どもは考えております。
日々の勉強の積み重ねにより、実力(単検の場合は英単語力)をつけ、検定に挑むというのが本来の姿です。
https://www.eitangokentei.com/tangolist/
しかしながら、「英単語検定1級」で検索するとヒットする数多くのサイトが、「ある1冊の単語帳」を名指しし、「この1冊をやればOK」と書いています。
その単語帳がこちら
究極の英単語 SVL Vol.4 超上級の3000語を1冊こなせば、他の単語帳は何もやる必要は無いと言っても良いかと思います。
私が受けた第33回試験では、「正解選択肢」だけでなく「誤答選択肢」も含めて、もれなく全ての英単語がこちらの単語帳から出題されました。
こちらの単語帳を覚えたうえで、形式に慣れるために以下の公式問題集を解けば万全かと思います。
英単語検定 [単検] 公式問題集 1級を買うべきかどうかは意見が分かれるところですが、私の経験上、究極の英単語 SVL Vol.4をほぼ覚えきった時点で、こちらの公式問題集の正答率95%を超えていましたので、「別にこちらの問題集をやらなくても合格できる」とは思います。
しかしながら、英英の解説→英単語を選ぶ問題や、英単語→英英の解説を選ぶ問題など、珍しい形式の問題も多いので、そうした出題形式に慣れるために受けてもいいのかなとは思います。
また、英単語検定(単検)の難しさの1つに「英単語のマイナーな意味が出題される」ことがありますが、そのような問題もこちらの公式問題集に収録されていますので、慣れることができます。
参考に、私が受験した際には【pawn: 手先】の意味が出題されて、失点しました。
チェスの「ポーン」から予想できる意味ですが、「質に入れる/質」の意味の方がメジャーだと思います。
このようなマイナー意味を問う問題も、公式問題集でそれなりに出題されていましたので、学ぶことは多かったです。
※2023年11月の試験では究極Vol.4だけでは通用しなくなりました。
英英問題攻略のコツ
英単語検定1級では英英の解説→英単語を選ぶ問題や、英単語→英英の解説を選ぶ問題が出題されますが、こちらは珍しい形式なので苦手とする受験者も多くいらっしゃるかと思います。
ワンポイントアドバイスですが、「英単語検定の英英問題の解説は、Cambridge Dictionaryの解説が使われています」
OEDなどの他の英英ではなく、Cambridge Dictionaryです。
究極の英単語vol.4レベルの英単語では、日本語でも「なんじゃこりゃ」となるような英単語を見かけることがあると思いますが、そうした英単語はCambridge Dictionaryで調べて理解すると良いでしょう。
そうすることで、本番では全く同じ解説を目にして、余裕で正解することができると思います。
試験本番の体験談
あれ?と思うぐらいこじんまりとした試験会場
英検やTOEICの試験会場に慣れている方にとっては、試験会場が小規模すぎてカルチャーショックだと思います。
私の試験会場は、いろんな級の受験者がごちゃまぜで20人程度のキャパの貸会議室でした。
また、試験監督は1人だけでした。
その試験監督の方は「レターパック」のような固めの封筒に詰められた運営マニュアル・問題用紙・回答用紙のみを持参していらっしゃいました。
1つの地区の全級の問題用紙と解答用紙が「レターパック」に入りきることで、規模感が想像できるのではないかと思います。
私の地区では1級の受験者は10人以下でした(一応、国内1桁の人口規模の都市に住んでいるのですが・・)
受験票を忘れても何とかなる
普段の試験で受験票を忘れたことはほぼ無いのですが、英単語検定1級ではなぜか受験票を忘れました。
忘れたときの対応など、公式サイトに何も書かれていないのでかなり焦りましたが、私の場合は名前を伝えれば何とかなりました。
※今後も対応していただける保証は無いので、忘れないように気をつけましょう
無駄に良い問題用紙の紙質
問題用紙の紙質が非常に・・・いや、異常に良いです。
英検やTOEICの問題用紙の手触りに慣れている方にとってはカルチャーショックだと思います。
最後に
こちらの記事が英単語検定を受験される方のお役に立てば幸いです。