こんにちは、ザトーです。
この記事では雑誌TIMEを定期購読し、全記事読みを実際に1年間継続することで私が実感したメリットを紹介します。
結論としては、英語力強化に役に立つので、英検1級レベルの方(もしくはそのレベルを目指す方)にオススメします。
また、最近TOEICでR満点を取ることができたのですが、これはTIME全記事読みを1年続けたことも大きく貢献していると思います。
TIMEの定期購読を迷っている方の背中を押せたらいいなと思い、こちらの記事を書いております。
※当ブログはアフィリエイトプログラムに参加していますが、教材の無償提供などは受けず、公平な目線で記事を書いています。
TIME誌とは
言わずと知れた世界で最も有名なニュース雑誌の1つです。
年末の「PERSON OF THE YEAR」の特集記事は日本でも話題になりますよね。
雑誌の説明文を引用します。
1923年創刊、発行部数368万部。世界200カ国、2000万人が読む世界最大の英文週刊ニュース誌「TIME(タイム)」。政治、経済、環境、文化、エンターテイメント、最新医療事情等、様々な分野をグローバルな観点から鋭く切り込む世界のオピニオンリーダー。日本では入手しにくいニュースを、TIME独自の見解・視点で伝えます。また、アジア版では日本の読者向けに、よりなじみの深いニュースを編集しておりますので、日本人にも身近な話題を外側から知る事が出来ます。そしてビジネスやインターネットなど、さまざまなシーンで英語力が重要視される時代。現代英語のお手本とされ、洗練された英語表現を駆使したタイムなら、世界の情報を通して生きた英語表現が身につきます。
https://www.fujisan.co.jp/product/1281679826/?link=br
この説明文にもあるように、多様なテーマについて生き生きとした英語表現で伝えるニュース雑誌で、英語の勉強としてだけでなく、読み物としても興味深く読めるものになっています。
私は2022年4月から購読しましたが、「各国の対コロナ政策」「ウクライナの状況(ゼレンスキー大統領との密着取材レポ)」「カーボンニュートラルに関する各国の取り組み」など、興味をそそる記事がとても多いです。
昔は週刊誌でしたが、今では隔週誌です。
TIMEの魅力① :カバーデザインが素晴らしい
「カバーデザインへの強いこだわり」はTIMEの特長の1つだと思います。
これは百聞に一見にしかず、私が1年以上読んだ中で印象深いカバーを挙げていきましょう。
※エアプだと思われないように、私が読み込んだ雑誌の表紙の写真を貼ります。綺麗な保管状態ではないですが、ご承知おきください。
①痛烈な風刺
この表紙が示しているのは(説明不要でしょうが)イーロン・マスクによるtwitter買収のニュースです。
twitterの青い鳥が鳥籠に入れられている、風刺のセンスが抜群だと思います。
②強いメッセージ性
こちらの表紙に書かれたメッセージは、一見すると意味が分かりにくいと思います。
THE END OF HUMANITY
HOW REAL IS THE RISK?
直訳すると、「人類の終焉」「このリスクはどれだけ現実味がある?」
これだけでは具体性に欠けますよね、「人類の終焉」は何が原因?気候変動?核戦争?・・と気になると思います。
その「人類の終焉の原因」は表紙をよーく見るとわかります、光っている2文字に注目です。
こちらの表紙は先ほどの表紙より分かりやすいでしょうが、Chat GPTを前面に出すことでAIの議論に一石を投じている表紙です。
※by・・のライター名の欄にわざわざ(humans)と書いて、「人間が書いたよ!」と強調しているのが皮肉が効いていて面白いですね。
②日本人の表紙シリーズ
偉大な野球選手、大谷翔平選手の表紙。
「It’s Sho-time」の表紙のメッセージも良いですね。
日本の政治家が表紙を飾ることもしばしばあります。
こういった記事の号の日本の政治家の記事では、日本が海外からどう見られているかわかり、非常に興味深いです。
TIMEの魅力② :特集号の魅力
TIMEには年に数回、特集号(Special editions)があります。
誰でも知っている一番有名な特集号は、年末の「Person of the Year」ですね。
超個人的な意見にはなりますが、TIMEの特集号の記事は世界を知るための読み物としてとても良質なので、定期購読まではしなくても・・・という方だけでも読まれると良いと思います。
どんな特集号があるのか、紹介していきます。
PERSON OF THE YEAR
説明不要、「今年の顔」の特集記事です。
年に1冊だけ読むとしたら間違いなくこの号でしょう。
年末の風物詩は紅白も良いけど「PERSON OF THE YEAR」も外せません。
ちなみに、1人だけでなく、各ジャンルから複数人が紹介されます。
TIME100
次に有名な特集号はこちらでしょう。
その名の通り、様々な分野で世界をリードする100人を紹介する記事です。
こちらの記事では、「紹介される人」も豪華ですが、「紹介する人」も豪華です。
一例を挙げると、2022年のTIME100では、ゼレンスキー大統領の紹介記事をバイデン大統領が執筆しました。
こんな豪華な記事は、日本の雑誌では決してお目にかかれないでしょう。
※余談ですが、この1年後、2023年のTIME100ではゼレンスキー大統領夫人の紹介記事をバイデン大統領夫人が執筆していました。面白いですね。
THE BEST INVENTIONS
こちらは、その年の優れた発明や商品を200個紹介する特集記事です。
私が理系の技術者なこともあり、こちらの記事はとても興味深く読めました。
近年の環境意識の高まりもあり、SDGsに関わる商品も数多く見ることが出来ました。
その他の特集号
この他にも「Photos of the Year」など、まだまだ特集号はあります。
とりあえずTIMEを読んでみたい!という方はこれらの特集号で興味があるものを買われると良いでしょう。
参考に、Amazonでバックナンバーを買えます↓
次に、TIMEを読むことのメリットをお伝えします。
英検1級レベルの英単語と高頻度に出会うことができる
英検1級を既に合格された方でも、英検1級レベルの英単語は日常生活での使用頻度が(TOEICレベルの英単語と比べると)それほど高くないので、どんどん忘れてしまうことで記憶のメンテナンスに苦労すると思います。
とはいっても、『パス単』をメンテナンス的に定期的に回すのは、なかなかやる気が起きない、、、という方も多いでしょう。
しかしながら、TIMEでは英検1級レベルの英単語は当たり前に使われていますので、非常に高頻度に遭遇することができます。
英単語を覚えるには「出会う回数」が勝負なので、忘れても何回も出会うことでメンテナンスができます。
本当に英検1級レベルの英単語をニュース英語で頻繁に見かけるのか?疑問に思われる方も多いと思います。
というのも、英検1級の単語帳に載っている単語には【aquifer :帯水層】や【bunker :掩体壕】のような、「日本語でも何なのかよくわからない」単語がしばしば見受けられるからです。
しかしながら、「aquifer」は環境問題に関する記事などで、少なくとも1年間で2回以上見ましたし、「bunker」はロシアとウクライナの戦争に関する記事で非常に良くみかけました(おそらく、1年間で10回以上は見かけたかと)。
英検1級レベルの単語の中でも、かなり用途が限定的なこれらの単語ですら、それなりの頻度で見かけることから、英検1級レベルの単語の記憶のメンテナンスに役立つこともわかるかと思います。
英検1級レベルを超えた未知語と数多く出会える
TIMEで使われている英単語やイディオムは、英検1級レベルと比べても非常に難しいものになっています。
先ほど英検1級レベルの英単語が頻出することを書きましたが、英検1級レベルを超えた語彙も当たり前に出てきます。
日本国内の英語の達人であっても、TIMEを辞書なしで読むのは至難の業でしょう。
※というより、新しい単語は日々生まれるのでそれは無理ですね。
私自身、究極の英単語Vol1〜4(SVL1,2000)を全部覚え、英検1級と英単語検定1級を持っていますが、多いときで見開きで20回以上辞書を引きます。
各種資格試験に出ることは少ないですが、TIMEではよく見る語彙に次のようなものがあります。
trailblazer :先駆者・パイオニア
behead:斬首する
Jew:ユダヤ人
hearse:霊柩車
他にも数限りなく、試験にはなかなか出ない単語に出会います、そうした単語に出会えることはTIMEを読むことでのメリットです。
また、本当に何度も超難単語に出会いますので、何度も辞書を引いているうちに、自然と記憶に染み込んでいきます。
~以降、超個人的な意見~
英検1級を超えたあたりで、世の中の英単語帳では「ほぼ」カバーできない領域に到達します。
(「辞書を暗記するよりはマシ」というレベルなら極限の英単語や、終極の英単語がありますが)
その領域以降に語彙力を伸ばすには、地道にニュース雑誌などを読み込んでいくしかないのかなぁと思います。
実際のところ、国連英検特A級に合格するような英語の達人で、ニュース雑誌や英字新聞などを読んでいない人は珍しいと思います。
基本的な英単語の思いがけない意味に気づくことができる
突然ですが、次の英単語の意味がわかりますか?
「coin」
「バカにすんな!そんな英単語小学生でもわかるわ!」と思われる方も多いでしょう、もちろん「硬貨」の意味もあります。
しかしながら、TIMEでは圧倒的に「coined word」のような形で、【coin:(新語を)作る】の意味で使われることが多いです。
※TIMEのメタバースの特集記事で、同じ見開き中に「coined word」が5個以上書かれていたのがとても印象に残っています。
私のツイッターでも発信していますが、そのような「基本的な英単語の思いがけない意味」に触れることができるのは、大きなメリットです。
これは余談ですが、私が受けた昔のTOEICの公開テストで【champion:支持者】の意味を問う問題が出題されたことがあります。
難問でしたが、TIMEでは「チャンピオン」の意味よりも圧倒的に「支持者」の意味で使われることが多いので、TIMEを読み慣れている人にとっては瞬殺の問題ですね。
TIMEの定期購読は上級者向けのTOEIC対策としても役に立つと思います。
生きた面白表現が学べる
あまり退屈な文章を書くとネイティブは読んでくれないので、TIMEではあの手この手で面白表現を使ってきます。
そのため、比喩的で面白い表現をたくさん目にすることができ、これは試験向けの英語の勉強では味わえない魅力があります。
私のツイッターから数個紹介しましょう。
このような生き生きとした面白い英語表現に触れることができるのは、TIMEを読む大きなメリットの1つです。
TIMEを毎日読むことで、TOEICレベルの英文が非常に簡単に感じられる
TIMEの文章は、文構造がTOEICと比べて非常に難しく、未知語も山ほどあり、辞書を調べても結局意味がわからない文に山ほど出会います。
そんなTIMEの文章に毎日取り組んでいると、文構造を(ほぼ無意識で)正しく取る力が鍛えられます。
その結果、TOEICレベルの文章は極めて簡単に感じられるようになります。
私は英検1級取得後もTOEICでは数問塗り絵をしていましたが、TIME全記事読みを継続したおかげで、全文をべた読みしてもリーディングの時間が余るようになりました。
その意味では、TIMEを読むことは「急がば回れ」の優れたTOEIC対策の1つだと思います。
※「TOEIC対策」のみにもがくのではなく、英語の地力を鍛えて真っ向勝負するのも王道だと思います。
次に、定期購読方法を紹介しましょう
電子版を試したい人はKindle Unlimitedの無料お試しをすべき!
TIMEは電子版がAmazonで配信されているので、Kindle Unlimitedで月額980円で読むことができます。
後述する書籍版購入の半分以下の金額ですし、最新号だけでなくバックナンバーも(2~3年ほど前まで)ある程度読み放題です。
紙の定期購読に踏み込む前の味見なり、先述した特集号だけをお試しで読むなり、「ちょっと試してみたい」かたはKindle Unlimitedの無料体験に申し込まれると良いでしょう。
Kindle Unlimited無料体験の申し込みはこちらのリンクからどうぞ電子書籍版の定期購読をとにかく安く申し込むならFujisanから!
Kindle Unlimitedでは月額980円ですが、TIMEだけを読みたいのなら、他の書籍の読み放題は不要です。
そんな方にはFujisanの方がリーズナブルな価格でして、305円/1号なので、月額710円で購読可能です。
TIMEデジタル版の申し込みはこちらのリンクからどうぞ。
書籍版の定期購読もfujisan!
私は書籍版で定期購読していますが、Fujisanを使っています。
書籍版は月額でおおよそ2,300円かかるので、お金の面だけなら電子版になりますが、私がわざわざ書籍版を選んでいる理由は以下4点です。
- 書籍版が手元にあると、心理的に積読になりにくい
- 余白にペンで調べた単語の意味などを書き込める
- 気に入った表紙を残すことが出来る
- 読み終わったTIMEを積んでいくと達成感がある
ほぼ感情的な話しか書いていないので、電子版か書籍版かは個人の好みで選べばよいと思います。
ただ、定期購読を続けて、読み終えたTIMEを積み上げる快感は書籍版でしか味わうことはできません。
↓自己満足ですが、この積み上げが嬉しい。
書籍版定期購読の申し込みはこちらのリンクからどうぞ
最後に
こちらの記事を読んでTIME定期購読に興味を持っていただければ幸いです。
簡単な、楽な勉強法では無いですが、確実に英語力の血肉になります。
ぜひ!TIME仲間になりましょう!