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【過去2回変更】TOEIC問題形式の歴史と将来予測【次の変更は2026年?】

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こんにちは、TOEIC900点ホルダー(自己ベスト965点)のザトーです。

こちらの記事を読まれている方は、TOEIC(トーイック)にある程度の興味がある方だとは思いますが、TOEICの出題形式は、過去2回にわたって大きく変更されていることをご存じでしょうか?

過去2回の出題形式の違いと、今後の変化予想を、TOEICガチ勢の私が書いていきたいと思います。

過去2回の変更による問題数推移のまとめ

形式変更によって、最もわかりやすい変化点が、各Partの問題数です。

TOEICには全部で7つのパートがあります。

Part1写真描写問題
Part2応答問題
Part3会話問題
Part4説明文問題
Part5短文穴埋め問題
Part6長文穴埋め問題(旧々形式のみ「誤文訂正問題」※詳細は後述します)
Part7読解問題

7つのパートがある、という点においては1979年にTOEICが生まれてから変わっていないため、各パートの数推移をまとめました。

リスニングの各パートの問題数推移

まずは表にまとめました。

見にくいと思うので、リスニングとリーディングに分けてグラフ化していきます。

旧々形式から新形式になるに従い、Part1とPart2の問題数がどんどん削られ、その分Part3とPart4の問題数が増えています。

Part1については特に減少量が顕著で、旧々形式では20問から、新形式では6問と、半分以下にまで減らされています。

IIBCとしては、長文を聞き取る力に重きを置きたい、という意図が強く感じられますね。

初心者ではPart3とPart4を苦手とする人が多いでしょうから、総じて、難化傾向だと言えるでしょう。

リーディングの各パートの問題数推移

こちらは一言で言えば、「Part7の問題量が増加」です。

1問あたりの解答目安時間は、Part5で20秒程度、Part6は30秒程度、Part7は1分程度と言われています。

これを旧々形式~新形式で単純に積み上げると、次のグラフのようになります

※旧々形式のみ、Part6の問題内容(誤文訂正問題)はPart5に近いため、目安時間は20秒としました

オレンジ色の線はTOEICリーディングパートの試験時間の75分を示しています。

このグラフから、何が言いたいかと言いますと、「時間がかかる問題の割合が増えることで、最後まで解き切ることがますます難しくなっている」ことが明らかです。

例えば、旧々形式ではちょうど試験時間通りに終わった方がいたとして、新形式のTOEICを解くと時間が10分足りなくなるということが普通に起こりえますね。

過去2回の出題形式の変更点のまとめ

まずは出題形式変更の歴史を表にまとめました。

旧々形式(~2006)旧型式(~2016)新形式(2016~)
Part1写真描写問題変化なし変化なし
Part2応答問題変化なし変化なし
Part3会話問題
(1つの会話に1つの問題)
1つの会話に3つの問題に変更①三者間の会話の追加
②暗示問題の追加
③図表問題の追加
Part4説明問題
(1つの説明に2~3つの問題)
1つの説明に3つの問題に変更①暗示問題の追加
②図表問題の追加
Part5短文穴埋め問題変化なし変化なし
Part6誤文訂正問題長文穴埋め問題に変更文挿入問題が追加
Part7読解問題①同義語問題が追加
②ダブルパッセージが追加
①文挿入問題が追加
②トリプルパッセージが追加
TOEIC出題形式変更の歴史まとめ

各Part毎に変更点をまとめていきます。

Part1, 2, 5→変化無し

Part1,2,5の3つのパートは、TOEIC試験が開始してからというものの、TOEIC試験開始から変更されていないパートです。

問題がとてもシンプルなのであまり手の加えようがない、ということではないかと推測します。

Part3, 4→過去2回とも難化

Part3,4に関しては、旧々形式→旧形式で、1つの音声に対する問題数が3つに増えています。

特にPart3では「1つの会話に対して1つの問題」と、今では考えられないような問題形式でしたので、難易度アップ幅としては凄まじいかと思います。

新形式では三者間の会話の追加、暗示問題の追加、図表問題の追加と、解きにくい問題が増えています。

初心者にはこれらの問題を諦める戦略を勧める人もいるぐらいなので、明らかな難化ですね。

長い会話を高精度に聞き取る力をますます要求されるようになってきたと考えて良いでしょう。

Part6→大変更のオンパレード、激動のパート

まず、旧々形式の「古の問題形式」とも言える誤文訂正問題をご存じの方がどれだけいるかわからないので、サンプル問題を載せます。

ALL (A)employee are required (B)to wear their (C)identification badges (D)while at work.

文に4つの下線部があり、それぞれにA~Dの番号が振られていて、下線部に間違いがあるものを選択する問題です。

このサンプル問題では、employee→employeesと複数形にしなければいけないので、間違いを含む(A)を選択すれば正解です。

このように、Part5を出題の仕方を変えただけのようなパートだった時代がありますが、2006年の形式変更で長文穴埋め問題に変わりました。

この形式になってからは、いわゆる文法の知識だけではなく、前後の文脈をヒントに空欄を補充する必要があり、より一層の読解力を試されるようになりました。

良く言われるのが、Part5では空欄に入ることが無いと言われている「however」のような接続副詞がPart6では正解選択肢になりますね。

新形式では文章は4セットと変わりませんが、各文に文章挿入問題が加わることで、問題総数もその分増えました。(12→16)

文挿入問題は文章全体の意味がしっかり取れていないと非常に解きにくく、そもそも選択肢の文を読むのに時間がかかることもあり、初心者では苦手とする方もかなり多いでしょう。

まとめると、「この激動のPart6は各改定毎に難化している」とさせて下さい。

Part7→変わっていないようで、地味に結構変化しているパート

Part7はPart6のように別物に変貌するような変化はないですが、地味に改定毎に変化してきたパートです。

2006年の形式変更ではダブルパッセージと、同義語問題が追加され、2016年の形式変更ではトリプルパッセージと文挿入問題(Part6同様)が追加されました。

ダブルパッセージとトリプルパッセージでは、複数の文書に散らばった解答のヒントを組み合わせる必要があるので、スキミングのような小手先のテクニックでは太刀打ちできない問題が増えています。

総じて、難化していると言ってよいでしょう。

TOEICの問題形式の将来予測

ここまでに書いた変化の歴史から、TOEICの今後を予想していきたいと思います。

次の形式変更は2026年?

1979年にTOEICの歴史が始まってから、過去に出題形式が変更されたのは2006年と2016年。

雑な予測ですが、2006⇒2016⇒????なら、等差数列的に「2026」が自然なので2026年に出題形式が変更されそうな気がしますね(本当に雑な予想・・・)

リスニングの形式変更の予想

これまでの傾向を踏まえて、どんな変更が起こりうるか、TOEICファンの個人的な予想を書いていきたいと思います。

※ただの予想なので外しても怒らないでくださいね、念のため。

Part1とPart2はさらに問題数が減少

Part1の問題数の減少は過去2回の変更では必ず起きていること、20→10→6と毎回ほぼ半減しています。

1ページに2枚の写真が載るレイアウトの都合上、Part1の問題数は偶数でないと美しくないので、次の問題数の候補は4もしくは2だと思われますが、そんな問題数だとPart1の存在自体が疑問視されそう。(今現在でもたった6問しかないので、こんな議論は今更かもしれない)

かといってPart1を無くせるかというと、TOEIC SWに写真描写問題があるので、LRから写真描写問題を消してしまうと何となくバランスが悪いのでPart1消滅には至らないと予想します。

個人的に、問題数は現状維持の6問or4問になると予想します。

また、Part3とPart4の問題数は3の倍数で無ければいけないので、Part1とPart2の問題減少数の合計は必ず3の倍数でなければいけない縛りがあります。

これを踏まえると、Part1とPart2の問題数は次のうちいずれかになると予想します。

今の形式予想①予想②予想③予想④
Part166444
Part22522242118

Part3とPart4は新形式問題が追加と予想

推測問題や図表問題の追加のように、新形式問題が出てくると予想します。

どんな形式かは予想しようがないので書きません、すいません・・・。

Part5は減少or現状維持


40問→30問に減少したことを考えると、次の形式変更でも問題数は減少すると予想します。

ただ、「満点を目指すにはPart5が一番難しい」という説もあるので、Part5が減ることが難化につながるかというと、かなり微妙なところはあると思います。

現状維持or5問減少で25問ぐらいかなと思います。

Part6は何かしらの新形式の問題が入ると予想

激動のPart6でしたが、今の形式の完成度がかなり高いので、大きな変更というより、新形式問題の追加ぐらいに収まると予想します。

どんな形式かは相変わらず予想しようがないので書きません、すいません・・・。

Part7にQuadruple Passages(QP)が追加

Part7に関しては、Part6のように新形式の問題が追加されるとは思います。

個人的に一番気になる点は、DP→TPと追加されてきたので、次の形式では4つの文章から成る問題(Quadruple Passages)が追加されるかどうかでしょう。

常識的に考えると、そこまではいかないんじゃないか・・と思えますが、TPでも多くの人は「そこまではいかないだろう」と、考えていたと思われるので、個人的には意外と可能性はあるのかなと思います。

最後に

この記事ではこれまでのTOEICの形式変化の歴史をまとめ、将来予測をさせて頂きました。

個人的には、TOEICは良くできた学習の指標となりうる試験だと思うので、今後も良い試験であり続けるために、より良い問題形式へ進化して欲しいですね。

こちらの記事を少しでも楽しんで頂けたなら幸いです。

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