TOEIC L&Rの勉強法 PR

【はま1000】TOEICでリーディング満点(全問正解)を取るまでにやったこと全て【英文雑誌多読】

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こんにちは、ザトーです。

先日のTOEICで、R:495(アビメALL100%)を取ることができました。

↓証拠画像

TOEIC R満点のアビメ

まだ1回目の満点なので、「まぐれ」かもしれませんが、世の中にはR満点が取れなくて苦しんでいる方が多いと思いますので、これまでの取り組み内容を簡単に紹介したいと思います。

本記事はザトーという「n=1」のサンプルがR満点を取る前に取り組んだ内容を包み隠さず紹介する記事になります。

この取り組みを100%真似すればR満点取れる!という類の記事ではないですが、R満点を求めてもがき続けている方にとって、参考になるエッセンスがほんのわずかでもあれば幸いです。

※当ブログはアフィリエイトプログラムに参加していますが、教材の無償提供などは受けず、公平な目線で記事を書いています。

まずは英検1級を取得する

初っ端から暴論で恐縮ですが、英検1級取得はR満点の回り道のようで、実は近道ではないかと個人的には思います。

私が925点(R:460点)を取っていた頃と現在で最も異なるポイントは「英検1級取得の有無」です。

理由1:R満点レベルの語彙力を身につけることができる

まず、リーディングセクションでは全問正解しないと満点が取れない回があります。

参考:TEX加藤さんの『TOEICオタクのブログ』

安定して満点を狙おうとすると、1問も落とせない姿勢で臨まないといけないですよね。

1問も落とせない試験で「知らない単語・熟語」がPart5/6の正解選択肢にあると、致命的でしょう。

参考に、私は満点を取った回のTOEICでは、Rパートで不正解選択肢中の単語を含めて、意味を取れない単語が1つもなかったです。

英検1級に合格出来るレベルまで語彙力を高めると、ハイレベルな語彙問題に対しても対応できるようになります。

英検1級取得レベルまで語彙力を高めなくても黒フレや暗黒フレで完全に対応できるのではないか?と疑問を持たれる方もいるかと思います。

もちろん、TOEICに出題される難単語を網羅するには、いわゆる黒フレや暗黒フレも、もちろん有効だと思います。

私自身の場合は英検1級に受かった時点で、黒フレと暗黒フレの見出し語に知らないものがほぼ無い状態でしたので、一応購入して見出し語に全て目を通しただけであまり真面目に使ったことが無く、この2冊だけで足りるのかどうかは判断できないので、満点に足りるかどうかは素直にわかりません。

※犯罪・裁判に関する単語などを除いた、TOEICに出る可能性のある難単語だけを覚えたい方にとっては大変役に立つ参考書だと思います。

個人的には、最近の語彙の難化が著しいTOEICで満点を目指すのであれば、英検1級の語彙問題で満点を目指せるぐらいまで語彙力を仕上げることは無意味にはならないと思います。

理由2:アウトプットの訓練により英文の処理速度が上がる

英検では4技能が問われるので、TOEIC L&Rでは不要なスピーキングとライティングの訓練が必要不可欠です。

私自身、海外経験もなく机にかじりついて勉強してきたので、アウトプットはかなり苦手でした。

典型的な「TOEIC900点だけど話せない人」を脱却して「英検1級の2次試験を突破できるレベル」になったわけですが、そこで「飛躍的に英語を読むのが速くなった」ことを実感しました。

個人の感想ではありますが、自分でアウトプットで使える表現は高速で処理することができます。

例えばですが、次の文章を後戻りせずに読むことができるでしょうか?

“The reason that animal testing should not be banned is that human lives are more valuable than animal lives.”

長めの文ですが、アウトプットで似たような表現を使えるのであれば、「that」のたびに戻って訳すことなく、前からすらすらと付加情報を付け足しながら読み、意味を掴むことができます。

※この文章は私が英検1級で本番で使ったスピーチからの抜粋です。

この「アウトプットを鍛えると読む速さが上がった経験」は個人的な感想ですが、英語上級者には同じような感触を持っている方がかなりいると思います。

実際に、joy先生のこちらの本に、近い趣旨のことが書かれていて感動した記憶があります。

また、私の場合は英作文も2次試験もいわゆる原稿暗記スタイルで臨みました。

↓参考に

「丸暗記で力がつくの?」と批判的な方もいらっしゃると思いますが、40秒ほどのコンテンツブロックを140個ほど暗記するゴリ押しアプローチで臨んだ結果として、暗記したスピーチ文に含まれる構文が一瞬で意味を取れるようになり、メリットが多かったと感じます。

※TOEIC(R)テスト300点から990点へ、「7つの壁」を突破するブレイクスルー英語勉強法 にも「暗唱を推奨する」記述がありました。

総合文法書を1冊読み切り、英語のハノンで血肉化する

社会人になってから、TOEIC対策をメインに英語の勉強をやり直した場合、意外にも基本的な部分の英文法事項に穴があることが多いんじゃないかなと思います。

私自身このパターンで、「文法特急」や「でる1000」で英文法を学んで、Part5の問題はかなり解けるようになったものの、市販のいわゆる総合文法本を読むと(基本的な文法事項を含めて)知らないことがちらほらとある状況でした。

1問も落とせないなかで、基本的な文法事項に穴があるのは致命的だと思います。

しかしながら、私は分厚い総合英文法本を「挫折せずに」読み切った経験が皆無。

良書と呼ばれている本(某大全など)も、最後まで読み切れず挫折しました。

そんな私でも試し読みでビビッときて、最後まで楽しく読み切ることができた英文法本がありまして、それが「英文法の鬼100則」です。

英語の世界と日本語の世界の違いを、感覚的に説明してくれる本で、最後まで非常に楽しく読むことができました。

また、TOEICの文法問題中心に勉強してくると、どうしても「体系的な理解」にならず、「頻出問題とそれを解くための単発知識」のような形で頭に入っていました。

こちらの本により、頭のなかでバラバラになっていた断片的な英文法知識を整理することができてとても有意義でした。

なによりも「読みやすく挫折しにくい」ので、総合英文法本で挫折してきた方々に強くオススメいたします。

また、知識として理解した英文法を「無意識」のレベルに落とし込むには、血肉化するためのトレーニングが不可欠だと思います。

そのための訓練方法で、個人的に非常に効果を感じたのは有名本ですが、『英語のハノン』です。

読めば絶対に意味が取れる、例えば現在完了の受動態、現在完了進行形の疑問形など「マスターしたと思いこんでいた」文法事項が私にはたくさんありました。

そうした文法事項も英語のハノンで訓練すると「口からすらすら出てこない」ことで、「自分の血肉になっていないこと」に気づくことができます。

自分の血肉になっていない文法事項をどうすればマスターできるのか、これの1つの答えは「英語のハノン」をひたすら反復することだと思います。

私がR満点を取ったとき、「英語のハノン初級」を5割ぐらい習得していました。

中級、上級、フレーズ編と進めていけば、さらに上級の文法事項や定番フレーズが血肉になり、TOEICの文章をより正しく速く読めるようになると確信しています。

急がばハノン、オススメです。

上級者向けのR参考書をひたすら解く、はま1000がオススメ

パート5やパート6では、知らない文法知識が来ると詰むので、問題集の物量は必須。

問題集の物量が必須とはいえ、例えば簡単な品詞問題をいろんな問題集で何回も解いても仕方ないと思います。

例えばTOEICで900点以上がコンスタントに取れている上級者が、「TOEICで出るレベルの、全ての文法・語法知識が網羅された状態」を目指すのであれば、上級者でも悩む問題に絞って取り組んだ方が効率的かと思います。

その用途で1冊だけオススメするのであれば、私がリーディング満点を取る前から取り組んだ『TOEIC L&Rテスト 990点攻略 文法・語彙問題1000』(通称:はま1000)です。

上級者でも悩むような問題を文法問題500問+語彙問題500問で合計1000問集めた、上級者でもやりごたえある問題集です。

ちなみに、TOEIC900点超え、英検1級取得していた自分が初回で解いたときは以下のような正答率。

文法問題440/500

語彙問題433/500

復習すべき問題(抜けている知識)が大量に見つかり、非常にありがたかったです。

「難しすぎる」というようなレビューも散見されますが、解説が丁寧ですし、「これは基本問題だけど、この知識が抜けている人も多そう」と思う問題もかなり多いです。

いずれにしても、リーディングで満点を目指す人が取り組むベストな参考書の1つであることは間違いありません。

参考書の中で著者も書かれていますが、正解選択肢以外の単語も重要単語が多いので、不正解選択肢の未知単語も全て覚える価値があると思います。

満点を狙うのであれば、1冊で必要十分とは言えないので、自分が過去にこなしてきた参考書、オススメ度順でリストアップします。

TOEIC L&Rテスト990点攻略

「はま1000」の姉妹本的な参考書ですが、こちらもPart5,6の問題の難易度が高く、上級者の知識の抜けを埋めるのに向いていると感じました。

満点を目指すのであれば、この本に出てくる未知表現は全て覚えておきたいところ。

TOEICテスト究極のゼミPART 5語彙・語法【超上級編】

解説が丁寧な、TOEICの上級者でも間違える問題に特化した問題集。

タイトルから、黒フレや暗黒フレに掲載されているような難単語の問題集かと思いきや、基本単語の語法が身についているかを問う問題が多いと感じました。

※例えば、tell, speak, talk, sayの使い分けをイメージしてもらえば良いかと

また、問題には上級者集団における正答率が表示されているので、「上級者でも間違える」問題とはどんなものか学ぶことが出来ます。

はま1000の次にオススメします。

TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6

新TOEICTEST900点特急II 究めるパート5

特急シリーズの文法の上級問題集。

薄くて周回もしやすいので、上級問題集の入門としては最適だと思います。

収録されている問題の質も非常に良質で、「文法特急」や「出る1000」のような定番所をやり込んできた学習者の知識の穴の補充に大変優れていると思います。

試験直前に簡単な文法問題を超短時間で解く練習をすべし

TOEICの試験直前対策の話を書きます。

個人的に、このレベルであれば試験前の詰め込み自体はあまり必要がないかなと思うのですが、試験直前対策に有効だと感じた1つのルーティンをシェアします。

それは、簡単な文法問題集の高速解きです。

使う参考書は、「薄さ」「網羅度」「落とし穴の多さ」から、多くの方がお世話になったであろう、こちらの参考書をオススメします。

1駅1題 新TOEICTEST文法特急

この参考書をアプリ「abceed」を使って、なるべく早く解く練習を3周ぐらいを行い、「簡単な問題をポカミスせずに早く解く感覚」を取り戻すことを毎回のルーティンにしています。

「abceed」を使うことを推奨する時間は、経過時間が表示されるので、自分がどれぐらいの時間をかけているのかわかりやすいからです。これは本でやろうとすると、毎回ストップウォッチを使う必要があり面倒ですよね。

ある程度上級者であっても、TOEIC向けの勉強のブランクが長いと、Part5の問題の解き方を忘れて、時間を書ければ正解にたどり着けるものの、リズム良く解けないことがあります。

私の経験ですが、英検1級の2次試験向けの勉強をしていた頃にあまり対策する時間が無く受けたTOEICで、英検1級の勉強を始める前の頃(当然英語力自体は低い頃)よりも低いスコアを取りショックを受けたことがあります、そのときの症状がまさしくこの症状でした。

「1駅1題 新TOEIC TEST文法特急」は、薄い問題集ですが、頻出問題がかなり網羅されているので、この問題集を高速で処理する練習を積むと、典型問題の処理速度が上がります。

簡単な問題を素早く処理して、難易度が高めの問題でしっかり時間をかけることが重要だと思いますので、このルーティンはとてもおすすめです。

※このレベルの方相手には蛇足な説明だとは思いますが、あくまで「正解の根拠を素早く見つけて」解くことが大事です。例え、「答えを覚えてしまっている問題」でも、「正解の根拠を見つけて」解きなおす意識でいることが大事です。

満点を目指すならマークシート用鉛筆にもこだわるべし

マークシートを速く塗る方法などは小手先の技術で、上級者の中には、そのような方法論を嫌う方も大勢いることも理解します。

しかしながら、昨今の難化したTOEICでは上級者であっても時間ギリギリに終わることもあり、1分1秒の捻出が重要だと私は考えています。

早い話が、マークシート用鉛筆の削り方にこだわることで、塗る時間の時短になるので、当ブログの記事も参考にどうぞ。

↓これぐらい違います。

効率よりも物量、息を吸うようにTIMEを読むべし

本記事の最後に、日本で最も非効率な勉強法でありながら、私のR満点に最も寄与したであろう勉強法を書きます。

それは、TIMEの全記事読みの継続です。

なんだかんだ言って、英語は物量。

読んできた量、聞いてきた量が力を決めると言っても過言ではないかと思います。

それは、何人もの先人が身をもって証明していることかと。

英語の達人と呼ばれるような日本人で、英字新聞やTIME、Economistのようなニュース英語に全く触れていない人はむしろ珍しい気がします。

※X(Twitter)の英語垢界隈を見てきた感想

「読解はそうだろうけど、文法問題はそうでもないのでは?」との指摘を受けそうですが、文法問題においても、大量に英語に触れると「空欄の中に選択肢を入れたときに、頭の中で音読して自然かどうか」である程度当たります。

空欄補充は「正しい表現」さえ知っていれば、「正しくない表現」についてアレコレ悩む前にあっさり解ける、というのが私の持論です。

※もちろん、文法問題を解くための知識を身に着けて、理詰めで解くことも非常に大切であることは否定しません。

さらに、日ごろから英文を読み慣れることによって、英文の「お約束」が自然に身に付き、これがTOEIC対策にもとても有効だと思います。

例を挙げます。

私が受けたTOEIC公開テストのPart6で、”The good news is that ~”のような文があり、その次に「bad news」が何も出てこなくて終わり、大きな違和感を感じました。

英文を読み慣れている方だとわかるでしょうが、この表現は「良いニュース」と「悪いニュース」を並べる文脈で使うことがかなり多いです※海外ドラマなどで「良いニュースと悪いニュースがある」とよく聞きますよね

案の定、part6の文挿入問題で、「悪いニュース」にあたる分を、「良いニュース」の後に挿入する問題でした。

この問題は消去法でも解けるのでしょうが、「文を読んだ時点での違和感」で解くことができることが、重要な英語力の1つではないかと思います。

そして、このような「感覚」は、参考書で詰め込むというよりは、大量の英語に触れる中で自然に身に付くものだと私は考えています。

また、TIMEの文章は語彙力が高いのはもちろんのこと、文構造を取りにくい文章が多いので、TIMEの文章を読み慣れるとTOEICの文章は非常に優しく感じます。

この「高地トレーニング」を行うことで、リーディングを時間内に終わらせる速読力が身に付いたと感じています。

※私でもTOEICの文章の「全てが」楽勝で読めるかというとそうでもなく、文構造をちゃんと取れているかを確認するために、頭の中で和訳することもあります。そして、そのような「難易度の高い文」は設問に絡むことが多い気がします。(これは私の感想で、特に何の根拠もありませんが・・)

※TIMEを読むことのメリットは、当ブログのこちらの記事もご覧いただけると幸いです↓

こちらの記事は「全員に確実に役立つ内容」だとは思っていませんが、最後まで読んでいただいた方の少しでも参考になれば幸いです。

TOEIC学習者にオススメのアプリの紹介はこちら↓