こんにちは、海外経験無しでTOEIC900点ホルダーのザトーです。
「800点の壁が越えられない」
「700点前後のスコアでずっと足踏みしている」
こちらの記事はそんなお悩みをお持ちの方のために執筆しました
※当ブログはアフィリエイトプログラムに参加していますが、教材の無償提供などは受けず、公平な目線で記事を書いています。
TOEIC800点のレベルとは?
国内の企業で働く一般的なサラリーマンにとっては、800点台の人が「周囲にいる人の中で一番ハイスコアの人」になることが多いかなと思います。
国内においては、(英語のプロを除けば)昇格や転職で「足切りライン」に800点以上が設定されることは非常に稀ですし、履歴書に自信を持って書ける点数です。
個人的に、リーディングとリスニングの能力が、英語が使いこなせる最低限のレベルになれたと思うのはこちらのスコアです。
トロフィー的な意味だけではなく、英語学習の自己研鑽の目標としてもTOECI800点は良い目標だと思いますよ。
TOEICの平均スコアは602.4点、標準偏差は167.8点なので、TOEIC800点前後は偏差値約62です。
800点を超える割合は受験者全体の約15%になります。
ポケモンで例えると、「だいもんじ」を外す確率と同じですね。
TOEIC800点を超えるための勉強期間
私の場合は、おおよそ半年の勉強期間で500点から800点に到達しました。
このグラフからわかるように、900点の壁を破るのに時間がかかるので、タイムパフォーマンス的には800点台を目指すのがベターかなと思います。
TOEIC800点を超えるための参考書一覧
500点以下の方は、まずは↓の記事をご覧ください。
上の記事に書きましたようにTOEIC500点突破レベルであれば、少ない参考書をやり込むことが有効ですが、TOEIC800点突破レベルはそれでは厳しく、それなりの冊数の参考書をやり込む必要があります。
とはいえ、いたずらに数を増やすのは合理的ではないので、「これだけやり込めばTOEIC800点には必要十分」と私が考える参考書をリストアップします。
英単語
- TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ
リスニング
- TOEIC L&R TEST パート1・2特急 難化対策ドリル
- TOEICR L&R TEST パート1・2特急Ⅱ 出る問 難問240
- TOEIC(R)L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング2
文法
- 1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急
- 新TOEICTEST 文法 特急(2) 急所アタック編
- 新TOEICTEST 900点特急パート5&6
リーディング
- TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7 TOEIC L&R テスト
TOEIC800点取得に必要な単語帳
まず、英単語勉強法の基本は↓の記事をご覧ください。
TOEIC800点取得するために、絶対的にオススメなのはこちらの単語帳です。
出る単特急 金のフレーズ
こちらの単語帳は、全てのTOEICの参考書の中で一番オススメしたい一冊です。
私はこの単語帳に出会ってから、正しい勉強をすればTOEICの点数がすぐに伸びることに気づき、TOEICが好きになりました。私にとって最も思い出の詰まった一冊です。
この単語帳の長所を挙げていきます。
とにかく単語が試験に良く出る
この単語帳の最大のメリットがこちら、試験における超頻出単語のみが収録されています。
私の実感としては、これ1冊を完璧にすれば、800点台までは楽勝で突破できる語彙力が身につきます。
フレーズがそのまま試験に出る
単語は他の単語との組み合わせ(コロケーション)が大切で、Part5でも単語のコロケーションが回答根拠になることがあります。
「金のフレーズ」では、良く出る単語が頻出のコロケーションの形で収録されていますので、Part5で「このコロケーションは金フレで見た!」で瞬殺できることが多々あります。
また、コロケーションで覚えると、「単語単位で思い出すよりも圧倒的に早く理解できる」というメリットがあります。
そのため、「リスニングでも自信を持って聞きとれる」、「長文読解の読む速度が上がる」といった様々なメリットがございます。
最強のパート1対策の参考書
この単語帳はPart1(写真問題)対策にうってつけです。
問題作成者の気持ちになると、Part1で難しい問題を作るのは、結構大変だと思いませんか?
絵の説明なので、文法もシンプルにならざるを得ませんし、目で見てわかる語彙しか出題できないので、語彙の幅も限られま
そこで、問題作成者は「難易度の高めの名詞」や「聞きなれない表現」を使って、問題の難易度を上げようとしてきます。
そのような問題は、TOEIC900点を取るような層でも普通に失点します。
それらの「難易度の高めの名詞」や「聞きなれない表現」を使った、Part1で出てきそうな短文が100文掲載されていますので、Part1の難問をカモにすることができます。
覚えやすい
まず、書籍版ですと赤シートで単語を隠しながら覚えることができます。
「自分にクイズを出す⇒答えを考える⇒答え合わせをしてチェック」のサイクルはアウトプット型の勉強ですので、記憶に定着しやすいです。
また、この参考書の良い点としまして、「abceed」アプリに対応しています。
単語を覚える上では、abceedを活用すると圧倒的に効率が良いのでabceedの使用をオススメします。
以上、長々と書きましたが、効率的に800点台を目指す学習者にとって金フレは必須と考えています。
以降は、リスニングとリーディングのオススメ参考書を紹介しますが、「金フレ」を使い倒していることを前提としています。
800点突破のためのリスニング参考書
まず、問題集を解く際には、時間を無駄にしないためにも、↓の記事の〇△×勉強法を実践されることをお勧めします。
TOEIC L&R TEST パート1・2特急 難化対策ドリル
Part1と2の対策には、TOEIC L&R TEST パート1・2特急 難化対策ドリルをオススメします。
まず、近年のパート1と2では、捻った難問の出題が非常に多いです。
具体的には、パート2では文頭のWhoやWhereさえ聞き取れれば回答できる問題が減っています。
例えば、「会議室はどこですか?」に対して、「わかりません」や「受付係に聞いてください」や「フロアマップをもっています」のような、素直ではない返答パターンです。
パート1では、難単語を使った難問がかなり出てきます。
※900点を超えても、パート1を全て自信を持って解けることは稀です。
こちらの参考書は、そのような難問を網羅している参考書なので、800点を目指すレベルの方に大いにオススメできます。
また、abceedに対応しているのも大きなメリットの1つです。
パート1と2は圧倒的にスマホの方が勉強しやすいです。
TOEIC(R)L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング2
パート3と4の対策にはTOEIC(R)L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング2をオススメします。
こちらの参考書の何が素晴らしいかといいますと、参考書を使った正しい勉強の仕方が丁寧に説明されている点です。
各レッスンが、3人の掛け合いでラジオ番組のように軽快に進みますが、そのなかで音読のトレーニング方法や、発音のコツなどの解説があります。
予備校のわかりやすい人気授業をそのまま書籍にしたかのような、分かりやすさと親しみやすさです。
選択されている文章も、パート3と4のストーリーでありがちなものが揃っていますので、TOEIC的なストーリー展開に慣れることができます。
なぜこちらの緑色の1ではなく、オレンジ色の2をオススメするかといいますと、1は旧形式だからです。
1冊終えるのにそこそこ時間がかかる(ざっくり30時間)参考書なので、どちらか1冊やるならオレンジ色の2が良いでしょう。
とはいえ、1も十分に良い本ですので、2を終えた方は取り組んでも良いと思います。
800点突破のためのリーディング参考書
1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急
通称:青い本。
TOEICの文法問題集で1番人気の1冊ですが、こちらが文句無しにオススメです。
「金フレ」が全てのTOEICの参考書の中で1番オススメと書きましたが、2番目にオススメなのはこちらです。
以下、長所を挙げていきます
・解説がロジカルで、解き方に汎用性がある
パート5では、選択肢を見るだけで、いくつかのパターンに分類することが出来ます。
例えば、「announced, will announce, was announcing, announcing」の並びであれば「動詞」の問題です。
「「動詞」の問題ではこの3つの視点で選択肢を振るい落としていくと、この選択肢が残るので、この選択肢が正解」というように、問題を解く上での基本公式がわかります。
パート5と6の対策はこの参考書から始まる、と確信しています。
・問題が厳選されているので分量が少ない
私が持っている旧版では106問と、問題数が絞り込まれているので、挫折率が極めて低いです。
TOEIC向けの文法問題集では、金フレのTEX加藤先生が書かれた「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」も有名ですが、それに対して大よそ1/10の分量です。
1問の学習に2分かかるとして、大よそ3時間ぐらいで終わる量ですね。
また、分量が少ないということは、復習する上で大きなメリットです。
〇△×勉強法で復習することで、記憶に定着しない問題だけ重点的に何周もして、身に着けることをオススメします。
新TOEIC TEST 文法特急2 急所アタック編
続編の新TOEIC TEST 文法特急2 急所アタック編も、800点を目指す上で必要と思います。
青い本で習得した解き方をアウトプット出来るかどうかの確認になります。
青い本を完璧にしていても、20%ぐらいは知らない単語があるので、この本からも学びはたくさんあります。
例えば、「low」と「lowly」の違いがわかりますか?
わからなかった方は是非こちらの問題集も使ってみて下さい。
TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6
パート5と6は安定した得点源にしたいので、難易度は一気に上がりますが、TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6もやっておきたいです。
※ザトーが800点を超えたときに実際に使っていた参考書なので、900点を目指すレベルでなくともおススメです。
作者は違いますが、文法特急のラスボスといったところで、青い本の解法の例外的なところや、TOEICで頻出だけど難易度が高めな問題を多く収録しています。
パート5と6に関しては、これら3冊を完璧にして、全ての問題を20秒以内に解答できるようになれば、8割を切ることが無くなります。
また、これらの3冊はabceedに対応しているので、復習のしやすさ・隙間時間での勉強のしやすさともに申し分ないです。
TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7
パート7では究極のゼミをオススメします。
パート7では、一番大事なのは「語彙力」ですが、これは前述の金フレを完璧にすれば、800点は楽勝です。
それ以外では、「文章のパターンをつかむこと」「問題の解法を覚えること」の2点が大事なのですが、この1冊はその2点にフォーカスを当てています。
・文章のパターンをつかむ
パート7の文章にはありがちなストーリーがあります。
例えば、ダブルパッセージで「求人広告」と「求職者の応募メール」があり、条件にアンマッチが無いか参照される問題など、やたらと出題されます。
網羅的に全てのタイプの文章を読んでおけば、本番では「デジャブ」を感じながら、重要箇所とどうでもいい箇所にメリハリをつけて読むことが出来るので有利です。
・問題の解法を覚える
こちらの参考書では、問題の解法を丁寧に、ゼミ形式で解説しています。
設問の型ごとに解き方の解説までしてくれている参考書はこの本ぐらいなので、まず、この本から始めるべきです。
最後に
TOEIC800点に必要十分な参考書をピックアップしてみました。
「本の数が多すぎる」と思われた方もいるかと思いますが、これでもかなり厳選しています。
実際のところ、私は800点に到達するまでに、ここに紹介した分量の3倍ぐらいをこなしましたが、その中でも「結果につながったもの」だけを厳選して紹介しております。
「TOEIC800点」は正しい努力をすれば誰でも超えられる壁だと思いますので、こちらの記事を読んでくれた方が、目標を達成されることを祈っております。
本記事が、皆さんのTOEIC目標達成の一助になれば幸いです。
当ブログの他のTOEIC勉強法の記事はこちら⇒TOEIC L&Rの勉強法