こんにちは、英検1級・TOEIC965点ホルダーのザトーです。
英語学習においては避けることが出来ず、かつ、最も時間がかかるのが「英単語暗記」。
大学受験や英検を視野に頑張る学生さんであっても、TOEICに向けて頑張る社会人であっても、英語学習における一つの大きな壁の1つと言っても差し支えないでしょう。
そんな英単語学習にお悩みの方々にとって大きな助けになる本の1つが、今回レビューする「英単語の鬼100則」です。
こちらの本を完読しましたのでレビューしていきたいと思います。
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こんな人にオススメ
①英検1級に向けてボキャビルしている学習者
以下に有名な英検1級向けの単語本を3冊挙げますが、これらの単語帳に収録されているレベルの単語の記憶の補助に最適だと思いました。
英検1級 でる順パス単
出る順で最短合格!英検®1級単熟語EX
究極の英単語 SVL Vol.4 超上級の3000語
英検1級向けのボキャビルでは、覚えなければいけない膨大な単語の量に圧倒されがちですが、本書はそのような難単語の記憶の補助になる情報が散りばめられています。
もしも自分が英検1級に向けてボキャビルしている頃に戻ってやり直すとするなら、確実にこの本を併用したいと思うぐらいにオススメします。
②英単語が覚えられなくて困っている全ての人
英検一級レベルを凌駕するような難単語が多く掲載されているので上級者向けのようにも見えますが、この参考書は初心者~中級者にとっても良書だと思います。
本書は初心者にとっても「そうなんだ!」と感じるTipsが散りばめられているので、必ずやためになるでしょう。
英単語参考書における「奇書」(奇跡の書)
こちらの参考書ですが、いわゆる一般的な英単語帳(英単語と和訳がリストアップされたもの)ではありません。
英単語学習法を48個紹介することが特徴的で、「英単語学習法大全」と呼んでも良い本で、ともすれば「奇書」に分類されうる本だと思います。
英単語学習法の中には(本書の全8章のうち2章を割かれている)「語源アプローチ」のような有名なものもあれば、「アルファベットを絵として楽しむ」などなかなかぶっ飛んだ学習法も紹介されています。
英単語の学習方法についてこれだけ豊富なバリエーションを載せている本を、私は他に知りません。
紹介されている学習方法も、英検1級取得済みの自分でも知らないものがかなり多く、個人的にはかなり満足がいくものでした。
例えば、4章と5章で発音と意味の結びつきは目からうろこの内容でした。
例えばFから始まる単語はフワフワ感がある・・・のような解説がほぼ全アルファベットについて書かれており、今まで覚えてきた単語の記憶の教科に役立ちました
本書では様々な英単語学習法を大量に収録しているため、読んでいるうちにあっちこっちへ振り回される感覚があり、人によっては「奇書」のような感覚を受けるかもしれません。
実際に、(本書をちゃんとレビューするために)頭から終わりまで順番に読み進めるのはそこそこ大変でした。
正直、「頭から終わりまでしっかり読むこと」を他人に積極的に薦められるかといえば「う~ん。。」という感じでもあります。(半分以上の方は途中でギブアップしそう・・)
しかしながら、作者は「てきとうにパラパラと読み、興味があるところを読む」ことを薦めています。
読み終えた後に、この作者の意図が良くわかりました。
英単語学習法は「合う合わない」があっても当たり前で、「好き嫌い」をしてもよく、「自分には合わないな~」と感じた学習法はすっ飛ばして次に行けば良いのです。
「学習者の知的好奇心」を刺激するきっかけを、この著者はこの本の中に大量に仕掛けています。
その中から自分にとって引っかかるきっかけを拾い集めて、少しでも「英単語学習は面白い」と感じれば、この本の目的は果たされたと言ってもいいのではないかと思います。
まとめますと、この本は「奇書」のように見える「奇書(奇跡の書)」、全ての英単語を学ぶ人にとって(人によって程度の違いはあれど)役に立つ本だと思います。
上級者は4章以降を読んでほしい
1~3章は比較的ビギナー向けの内容が多く、ある程度の上級者だと退屈に感じるかもしれません。
実際に、私は最初に書店で手に取った時、序盤の数ページを読んだ後に棚に戻したことがあります。
その後、ネット上の評判を見た後に4章をチラ見したところ、「これはすごい」と感じ、すぐさま購入しました。
気になる方は、序盤だけでなく4章以降をチラ見して判断することをオススメします。
オススメの使い方
英検1級を目指す方
まず、英検1級を目指すにあたっては本書は「サブ」、パス単等を「メイン」で使うことを前提とします。
オススメの使い方としては、パラパラと本をめくり、「英検1級単語」を見かけたら、その都度、覚え方を確認すると良いでしょう。
「へー!そうなんだ!」の宝庫である本書を読むことで、メインで使っている単語帳で何度回しても頭に入らない単語や、あやふやな語彙がびっくりするぐらいに頭に入るでしょう。
その他の試験を目指す方
英検1級を目指していない方でも、例えばTOEICに置き換えても、「金フレ」や「黒フレ」に置き換えて同じことをすればいいでしょう。
大事なのは、「へー!そうなんだ!」を大事にすることです。
最後に
「大人には大人の、英語の語彙力の広げ方がある」
本書は、大人の知的好奇心をくすぐり、「苦痛ではなく楽しく」英単語を学習する方法を伝える本でした。
英単語の暗記に苦労する全ての方にオススメする良書です。
同じシリーズの「英文法の鬼100則」も超オススメです。